プロムスのベルリン・フィル(2)
昨日に続いてベルリン・フィルの演奏会。2日目はラトル渾身のマタイ受難曲が披露されました。
9月6日 ≪Prom 66≫
バッハ/マタイ受難曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮/サー・サイモン・ラトル Sir Simon Rattle
エヴァンゲリスト/マーク・パドモア Mark Padmore
キリスト/クリスチャン・ゲルハーハー Christian Gerhaher
ソプラノ/カミラ・ティリング Camilla Tilling
メゾ・ソプラノ/マグダレーナ・コジェナー Magdalena Kozena
テノール/トピ・レーティプー Topi Lehtipuu
バス・バリトン/エリック・オーウェンス Eric Owens
合唱/ベルリン放送合唱団
これは通常のスタイルの受難曲演奏ではなく、ピーター・セラーズ演出による舞台付の公演。ベルリンで敢行したものがDVD化されているようです。私は残念ながら見ていませんし、演奏を聴くのも今回が初めてでした。
大変に長い作品なので、特に第2部にはカットを施す演奏が多いようですが、ラトルは一切のカットをしない完全演奏でした。もちろん第1部と第2部の間には休憩が入ります。
こちらのコンサートマスターは樫本大進、素晴らしいソロも聴くことが出来ました。極めて水準の高いマタイで、現在では屈指の名演と言って良いでしょう。エヴァンゲリストのレシタティーヴォにしても、コラールにしてもルーチンな演奏とは無縁。受難曲を超えた宗教劇として捉えられているのが特徴かと思慮します。映像版も見たいもの。
全曲が終了して40秒の沈黙がありますが、これも真に説得力があります。
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