仏セントレジャー、ボアストロンが連覇

京都の淀で菊花賞が行われた日、フランスのロンシャン競馬場でも仏セントレジャーに相当するロワイアル・オーク賞 Prix Royal Oak (GⅠ、3歳上、3100メートル)が行われました。ロンシャンで行われるG戦は、これが今期最後でもあります。
セントレジャーと言っても、古馬に解放されてから30年以上。せん馬にも出走権があり、菊花賞とは違って所謂クラシック・レースではありません。

今年も馬場は重く、Very Soft 。13頭が出走し、去年の勝馬で7歳せん馬のタック・ド・ボアストロン Tac de Boistron が12対5の1番人気に支持されていました。
前走カドラン賞(GⅠ)を制しながら4番人気(78対10)のハイ・ジンクス High Jinx が逃げ、タック・ド・ボアストロンは中団大気。長距離戦の常で、順位に変化の無いまま直線へ。ここで本命タック・ド・ボアストロンが進出、ハイ・ジンクスが差し返す場面もありましたが、結局は瞬発力に勝るタック・ド・ボアストロンがハイ・ジンクスを1馬身差退け、見事2連覇を達成しました。ハナ差の3着にはローカル戦を3連勝して2番人気(56対10)に上がっていたナロウ・ヒル Narrow Hill が入り、カドラン3着のペール・ミモザ Pale Mimosa が4着、凱旋門賞に出走したシルジャンズ・サガ Siljan’s Saga 4着。英国馬のワン・ツー・フィニッシュとなり、GⅠ馬の1・2着独占と実力通りの結果でもありました。

勝馬を管理するマルコ・ボッティ師、騎乗したマーチン・ハーレイ騎手も共に2連覇。1979年に古馬に解放されて以来、連覇は1999/2000年のアミリンクス Amilynx 、2003/04年のウエスターナー Westerner に続き3度目となります。タック・ド・ボアストロンは去年も1番人気で制していましたが、去年のオッズ(18対5)より更に信頼度の増した人気での勝利でした。
同馬は今期、4月にアスコットでサガロ・ステークス(GⅢ)に勝ち、5月のヨークシャー・カップ(GⅡ)が2着。馬場の固い夏場は休養し、今回は5か月以上の休み明けでの優勝、G戦は4勝目となります。これで来年のアスコット・ゴールド・カップのオッズは20対1に。馬場が硬い夏場のレースに使うか否かが、陣営にとっては判断の為所でしょう。

 

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