仏セントレジャー
昨日は京都で菊花賞が行われましたが、フランスのロンシャン競馬場でもフランス版セントレジャーと言えるロワイアル=オーク賞(GⅠ、3歳上、3100メートル)が行われました。ロンシャン競馬場で行われる今年最後のパターン・レースです。
ロワイアル=オーク賞の歴史や意義については去年の日記(10月27日)に詳しく書きましたから、そちらも参照してください。
今年は9頭立て。本来の出走条件だった3歳馬は2頭しか出走してきませんでしたし、地元フランス馬の参戦も2頭だけでしたが、かなりレヴェルの高いメンバーが揃ったと言えましょう。
アイルランドのセントレジャーで2・3着したクローワンス Clowance とシァパレルリ Schiaparelli 、ドイツ・セントレジャーを制したサッソアローロ Sassoaloro 、カドラン賞組からは4・5着のプーヴォアール・アブソリュー Pouvoir Absolu とアスカー・タウ Askar Tau 、パーク・ヒル・ステークスに勝ちオークス5着のザ・ミニヴァー・ローズ The Miniver Rose など。
2番人気に支持されていたシァパレルリは、ドイツ・ダービーとドイツ・セントレジャーに勝った二冠馬でもあります。
そんな中で1番人気(12対5)を集めたのは、今年コロネーション・カップを制してキング・ジョージで3着したアスク Ask でした。
レースはデットーり騎乗のシァパレルリが逃げ、ゴール前1ハロンでは2馬身のリードを付けていました。
しかしそこから好位置を進んだ本命アスクが差し脚を伸ばし、最終的には1馬身半の差を付けて優勝、2着に粘ったシァパレルリ、3着には更に3馬身差で地元のマニガー Manighar が入線しています。
しかし場内には直ぐ審議のコールが流され、実に20分もの時間をかけた審議が行われました。対象は直線入り口でアスクが左に斜行し、セヴェンナ Sevenna の進路を塞いだこと。
ヴェルメイユ賞では結果的にダー・レ・ミが失格となりましたが、幸い着順通り確定。アスクを管理するスタウト調教師、騎乗したライアン・ムーアからも安堵のため息が漏れました。
勝馬が対象になった審議になったことが菊花賞と共通していましたが、着順が1~3番人気で順当に収まった所が違っていたようです。
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