好メンバーが揃ったミュゲ賞

昨日のフランス競馬、very soft の馬場で行われたミュゲ賞 Prix du Muguet (GⅡ、4歳上、1600メートル)のレポートです。
4歳から8歳までの8頭が出走してきたマイル戦、中でも去年のフランス2冠牝馬で、凱旋門賞(11着)で初黒星を喫したのが唯一の敗戦だったアヴニール・セルタン Avenir Certain がイーヴンの1番人気に支持されていました。他にもロッシルド賞(GⅠ)に勝ったエソテリク Esoterique (48対10、3番人気)、仏2000ギニー2着のプレスティージ・ヴァンドーム Prestige Vendome (175対10、6番人気)など好メンバーが揃います。

4番人気(99対10)のサン・グレゴワール Saint Gregoire の逃げ、1番枠を引いたアヴニール・セルタンは中団の内で先行策。残り2ハロン、前が開かず行き場を失う不利もあった本命馬、騎手の判断で追うのを止め、最後は7着での入線と期待を裏切ってしまいました。
一方、後方で待機していた2番人気(31対10)のバウィーナ Bawina が残り300メートルで先頭に躍り出ると、中団から抜け出したブービー人気(221対10)のスポイル・ザ・ファン Spoil The Fun に1馬身4分の1差を付ける完勝でした。更に1馬身半差で、これも後方を進んだエソテリクが3着。

カルロス・ラッフォン=パリアス師が管理し、マクシム・グィヨンが騎乗したウェルザイマー兄弟のバウィーナは、アヴニール・セルタンと同期の4歳牝馬。仏1000ギニーは4着、仏オークスも7着と本命馬の後塵を拝してきましたが、夏のドーヴィルでリューリー賞(GⅢ)に優勝。シーズン終戦のムーラン・ド・ロンシャン賞は5着と健闘していました。
冬場の成長著しい同馬、やはりマイル路線を歩むと思われますが、得意の距離でアヴニール・セルタンを破ってのG戦2勝目。レヴェルが高かった去年の牝馬を代表する1頭に上がってくる予感もします。

 

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