やはり早い春

今年は植物の開花が早いという噂で、確かに先日見たロウバイも既に満開に近かった。例年の東京なら今頃から咲き出すはず。
昨日家内も満開のロウバイを見つけたらしい。

今日は四谷、上智大学のグランドを取巻いている土手を歩いてみたら、レンギョウもチラホラと黄色い花を付けている。まぁ、レンギョウは例年もお正月から咲いているものもあるから驚くことはないけれど、もっと意外なものを見てしまった。

テントウムシが歩いていたのだ。確かに今日は暖かいけれど、テントウムシは如何にも早いような気がする。そんなに日当たりが良いわけでもないのに。
テントウムシは紅娘と書いて、俳句の季語では夏ということになっているそうだ。今日のは黒い羽に紅色が二つという個体。

こんな調子では初蝶も早いかもしれない。
その年初めて見る蝶を俳句の世界では初蝶といって、季語は春。
チョウの場合は成虫で冬越ししたものが暖かさに誘われて飛び立つものが多いから、そういう種類は厳密には初蝶とは呼べないのかも知れない。

ここ10年ほどの私的な初蝶を調べてみたらこんな具合。

1998年2月13日 キタテハ
1999年3月14日 モンシロチョウ
2000年3月18日 キタテハ
2001年2月19日 キタテハ
2002年2月20日 キタテハ
2003年3月2日  キタテハ
2004年3月16日 モンシロチョウ、キタテハ
2005年3月9日  ウラギンシジミ
2006年3月4日  モンシロチョウ

毎日定点で観察しているわけではなく、ただ目に止まっただけの記録なのであまり意味はないけれど、2月になって暖かい日があったら要注意、ぐらいのことは判る。

一番早かったのは1998年だけれど、この年は翌14日にも小石川植物園でキタテハとキチョウを目撃している。ところが一転して15日は積雪があった。

今年の初蝶は何日、そして何を見るだろうか。古い記憶でルリシジミを見たこともある。まぁ、本命はキタテハ、対抗がモンシロチョウ、大穴でキチョウとでもしておこうか。

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