2016シーズン最初のヨーロッパ平場G戦

昨日、2月27日に今シーズン最初のヨーロッパ平場G戦が行われました。リングフィールド・パーク競馬場のオール・ウェザー・コースで行われるウインター・ダービー・ステークス Winter Derby S (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)。
去年は3月14日に施行されていましたから、例年より何と2週間も早い開催です。と言ってもイギリスの番組自体が改編される訳ではないようですが・・・。

ポリトラックですから馬場状態はスタンダードということで、2頭の取り消しがあって8頭立て。このシーズン最初のG戦のトライアルとなるウインター・ダービー・トライアル(リステッド)で1・2着した2頭が人気で、2着だった4歳馬のフェスティヴ・フェア Festive Fare が7対4の1番人気。勝ったグレンディサー Grendisar は11対4の2番人気でした。前走の逆転を予想するオッズが優勢だったということでしょう。
2頭を出走させてきたゴスデン厩舎の一角、3番人気(7対1)で去年5月にハックスレー・ステークス(GⅢ)を制しているマーヴェリック・ウェイヴ Marverick Wave が快調に逃げましたが、前半は最後方で待機していたグレンディサーが直線で鋭く伸び、最後の1ハロンでマーヴェリック・ウェイヴを1馬身4分の1差捉えての差し切り勝ち。同じく後方から追い込んだゴスデン厩舎のもう1頭でジョイント4番人気(8対1)だったフリア・クルザーダ Furia Cruzada という牝馬が1馬身4分の1差の3着に食い込んでいます。
人気のフェスティヴ・フェアは2番手で前をマークしたものの伸びず、後方から来た2頭にも交わされて4着でした。ゴスデン厩舎が2・3着を占めたことになります。

勝ったグレンディサーは、トライアルに続いて念願のウインター・ダービーを制してG戦初勝利。今年6歳で、去年はトライアルに勝ちながらダービーは2着と悔しい思いをしていました。管理するのはニューマーケットに本拠を置くイタリア人調教師のマルコ・ボッティ。騎乗したアダム・カービーは、去年のトライスター Tryster に続く連覇となります。
この後リングフィールドでは復活祭の次期に同コース同距離でイースター・クラシックというリステッド戦が組まれていますが、グレンディサーはこれも勝って3連勝としたいところ。因みに去年のクラシックはトライスターの3着に終わっています。

一方、今回が英国デビューで3着に来たフリア・クルザーダという馬は、チリ産でアルゼンチンのGⅠ戦に3勝(芝で2勝、ダートで1勝)した5歳牝馬。南米では専ら牝馬のみのレースに使われていたようですが、ここで牡馬相手にも通用することが判明。より気候が暖かくなる夏のシーズンでは期待の1頭になりそうな気がしますね。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください