現代音楽はオモシロイ!

音楽ネタ

昨日の金曜日は代官山、エク・フレンズ限定試演会に参加しました。前回は場所がよく判らず難儀しましたが、2回目はすんなり到着。今までで一番参加者の多い会になりました。

来週の水曜日に晴海で開催される「ラボ・エクセルシオ」のコンサートと全く同じ曲目、同じ順序で試演があり、終了後は茶話会ということで、演奏や曲目に関する意見交換会となります。
常連若干に加え、今回が初参加という方も多数参加していました。北海道、福島、埼玉などの遠来組みも。

今回からの新シリーズは「20世紀・日本と世界」、その1ということで、武満徹とクセナキスが取り上げられます。演奏は交互に武満(ランドスケープ?)-クセナキス(テトラ)-武満(ア・ウェイ・ア・ローン)-クセナキス(テトラス)-武満(アントゥル=タン)。本番同様、3曲終了したところで休憩。最後の作品にはオーボエの古部賢一が参加しました。

演奏については本番をレポートすることにしますが、とにかく面白く、かつ凄かったのは「テトラス」ですね。面白い、というのは「可笑しい」という意味で、笑いを堪えるのに苦労しました。
誤解しないでくださいね。エクは何も面白おかしい演奏をするのではなく、真面目に真剣に取り組めば取り組むほど、作品の「面白さ」が際立ってくるのですよ。

終了後の茶話会でも同様の感想を持った方が多数。“そう言って頂ければ、我々としても目的を達成できたのじゃないか”、とは、大友くんの言。堂々と吹き出しても良さそうな雰囲気でした。

「現代音楽」については賛否両論。“辛かった。判らない。頭で考えて作曲しているのじゃないか。” という意見がある反面、“生きていて良かった。こういう体験ができて幸せ。”という感想も出ていましたね。
参加者全員が感想を述べたり、それに対しエクのメンバーが反応したり、いつものように10時過ぎまで盛り上がります。
それにしてもナンなんでしょう、この熱気。恐らくこれまでの試演会としては最も盛況、論戦も活発でしたね。結局は、現代音楽はオモシロイ、ってことじゃないでしょうか。

私は、前半のランドスケープとテトラは作品としてやや不満、反対にテトラスの圧倒的な名演と武満作品(ア・ウェイ・ア・ローンとアントゥル=タン)の美しさを強調したのですが、福島から来られた先輩は、“ランドスケープとテトラは本来もっと素晴らしい作品。今夜はまだ練り込み不足で作品の良さが理解できなかったのでしょう。本番までにはキッチリ仕上げてくれるはずです。” などという豪快な意見を披露されていました。

今回初めて参加した古部さん、“この会は毎回こんな具合なんですか。凄いレヴェルが高くて、有意義ですねぇ。他では考えられない”。 唖然としてました。

常連のドイツ語教授、“学生には「現代音楽」なので薦められない、と言ってしまったのですが、これは是非聴かせなくちゃ。チラシ余っていませんか。”

弦楽四重奏は生演奏で、目で見て楽しむのが本筋でしょう。レコードでクセナキス聴いて、つまらんからよそう、と考えたら一生の損。毛嫌いせずに聴くべし。

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