ノセダが振るミサ・ソレムニス

ミュンヘン・フィルの翌日は、マンチェスターを本拠にするBBCフィルハーモニックの演奏会です。この日は、現在は桂冠指揮者の地位にあるノセダの指揮で、ベートーヴェンの大曲「ミサ・ソレムニス」1曲のみ。
現在の首席指揮者ファンホ・メナは、8月に入ってから2度ほど登場する予定です。

7月19日 ≪Prom 5≫
ベートーヴェン/ミサ・ソレムニス
BBCフィルハーモニック管弦楽団 BBC Philharmonic
指揮/ジャナンドレア・ノセダ Gianandrea Noseda
ソプラノ/カミラ・ナイルンド Camilla Nylund
メゾ・ソプラノ/ブリギット・レンメルト Birgit Remmert
テノール/スチュアート・スケルトン Stuart Skelton
バス/ハンノ・ミューラー=ブラッハマン Hanno Müller-Brachmann
合唱/ハレ合唱団 Hallé Choir 、マンチェスター室内合唱団 Manchester Chamber Choir

プロムスは通常午後7時半に開演しますが、この回は6時半開演でした。ロンドンでは異様な猛暑の中で行われた由。実はこのコンサートの後、アルバートホールでは午後10時からゴスペル・プロムが予定されており、言わば一日2公演になっていたんですねぇ~。私はゴスペルはパスします。

今回のミサは合唱団が2組参加する大編成で、合唱団だけでも240人が舞台に乗っていた由。8000人の聴衆が入れるアルバートホールならではでしょう。
しかし流石にこれだけの規模になるとネット中継には限界があって、ヴォリュームを目一杯上げても、それらしく聞こえません。最初からBBCの方で音量をコントロールしているのでしょう。

それでも聴き取れたのは、テンポがやたらに速いこと位。冒頭キリエ・エレイソンの「パン・パーン」というリズムからして“速ッ!”という印象。このリズムがアニュス・デイの戦争のリズムにも通ずるのかと思うと、新しい発見と言えなくもないと思いました。
この日のコンマスは、何とか聞き取った限りではトライコヴィッチという方のようで、サンクトゥスの後半の降臨の場面で美しいソロが聴けます。

ベートーヴェンの合唱大作では24日に第9交響曲も予定されており、最近のご時世から「ドナ・ノービス・パーチェム」が心に響きましたね。

 

 

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