愛セントレジャー連覇に向けて
次に土曜日のカラー競馬場に行きましょう。good 、所により good to yielding の馬場にG戦は2鞍。
アイリッシュ・セントレジャー・トライアル・ステークス Irish St Leger Trial S (GⅢ、3歳上、1マイル6ハロン)は、レース名の通り愛セントレジャーに向けてのトライアル戦で、5頭立て。去年の愛セントレジャー馬で、今期はアスコット・ゴールド・カップも制したオーダー・オブ・セント・ジョージ Order Of St George が2対11と馬鹿馬鹿しい程の人気で圧倒的な1番人気。
最低人気(25対1)でジョセフ・オブライエン厩舎のアルヤ・タラ Arya Tara の逃げ。別に父親の大本命のペースメーカーを務めたわけではないでしょうが、4番手を進んだオーダー・オブ・セント・ジョージが危なげなく抜け出すと、2番手追走の2番人気(6対1)トゥワイライト・ペイメント Twilight Payment に1馬身半差を付ける楽勝。9馬身差でアルヤ・タラが3着に逃げ粘っていました。
エイダン・オブライエン厩舎、今回はドンナチャ・オブライエンが騎乗したオーダー・オブ・セント・ジョージは、去年に続きこのトライアル2連覇。ダウン・ロイヤルで12ハロンの一般戦に勝ってから6連勝で、今年も去年と同じローテーションで愛セントレジャー2連覇を目指します。他には言うことも無いでしょう。
カラーのもう一鞍はカラー・ステークス Curragh S (GⅢ、2歳、5ハロン)。カラー・カップじゃなくステークスの方は、去年からGⅢ戦に格上げされた2歳の最短距離戦で、来年のクラシックではなくスプリンターを目指す馬の最初のステップ・レース。1頭取り消しの10頭立てとなり、前走3戦目のナースで初勝利を挙げたオブライエン厩舎のレオ・マイナー Leo Minor が2対1の1番人気。
本命馬はスタンド側を先行していましたが、スタンドから遠い側を先行していた9番人気(50対1)のヒット・ザ・ビッド Hit The Bid が中団から伸びる4番人気(10対1)のマー・ヒバ Mur Hiba (と読んでおきます)に半馬身差を付ける大波乱。逃げた2番人気(9対4)のユーロン・パオベイ Yulong Baobei が更に半馬身差で3着に粘りました。人気のレオ・マイナーは残り2ハロンで前が開かず、そのまま後退して最下位での入線。どうもオブライエン厩舎にはスプリンターは似合わないようです。
大穴を開けたヒット・ザ・ビッドは、ダレル・バンヤン厩舎でレイ・ローチ騎乗。調教師にとってもジョッキーにとっても、これがG戦初勝利となりました。レパーズタウンのデビュー戦は6着、続くカラーのリステッド戦も7着と未だ入着すら経験していなかった馬で、大穴になったのも無理はありません。しかし2戦して漸くレースを覚えた同馬、次はミル・リーフ・ステークス(GⅡ)を目指すということでした。
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