2016凱旋門賞の枠順
当競馬ブログでは、ヨーロッパ主要3か国のクラシック・レースに加え、キングジョージと凱旋門賞に限って事前に発表された枠順を紹介してきました。
今年は日本でも海外のレースの馬券が買えるようになり、その第一弾が今年の凱旋門賞。そのためか日本でも例年以上に情報が氾濫しており、私の出番はなさそう。当初このコーナーは止めにしようと思いましたが、いきなり止めるのも変ですから、取り上げることにしました。
まさかこの枠順を見て馬券を買う人はいないと思いますが、海外競馬の馬券は枠順ではなく、登録された馬の番号で買います。走るのは枠の数字ではなく、馬であるという伝統的な考えがあるからです。
登録された馬の順番はハンデの重い順、かつアルファベット順が原則ですから、必然的に古馬が若い番号で、3歳牝馬が最も大きい番号となります。ここまでは老婆心まで。
1週間前は確か28頭の登録があったと記憶しますが、登録を重ねるにつれて櫛の歯が欠けるように少なくなり、最終的には以下の16頭立てになりました。馬場は固くなることが確実なようです。
春のクラシックの時点ではルジェ厩舎が絶好調で、牡馬のアルマンゾル Almanzor と牝馬のラ・クレソニエール La Cressonniere のどちらかが凱旋門賞馬になるのではと予想されていましたが、ラ・クレソニエールは故障が判明し、アルマンゾルも本来の目標であるチャンピオン・ステークスに絞ったため、結局ルジェ厩舎は参戦すら出来ない事態になってしまいました。
先ほど発表された枠順は以下の通り。
01 ヴェデヴァニ Vedevani
02 ザ・グレイ・ギャッツビー The Grey Gatsby
03 シルジャンズ・サガ Siljan’s Saga
04 シルヴァーウェイヴ Silverwave
05 タリスマニック Talismanic
06 ハーザンド Harzand
07 ポストポーンド Postpond
08 ニュー・ベイ New Bay
09 ワン・フット・イン・ヘヴン One Foot In Heaven
10 サヴォアール・ヴィーヴル Savoir Vivre
11 ハイランド・リール Highland Reel
12 ファウンド Found
13 ミグウォー Migwar
14 マカヒキ Makahiki
15 レフト・ハンド Left Hand
16 オーダー・オブ・セント・ジョージ Order Of St George
シャンティーの2400メートルは、仏ダービーの2100メートルに比べれば内外の有利不利は少ないようです。スタートしてからの直線が長いので、その間に思い通りのポジションに付けられるからでしょう。それでもやはり大外は若干不利だと思われます。
レーシング・ポスト紙は独自のレーティングを公表していて、それによると上位はこんな順番です。
135 ポストポーンド
134 ファウンド、ハーザンド
133 マカヒキ
132 ハイランド・リール
131 ニュー・ベイ
130 オーダー・オブ・セント・ジョージ
やはり上位4~5頭の中から勝馬が出るとみるのが順当でしょう。マカヒキまでは日本でも盛んに報道されていますから割愛するとして、
ハイランド・リールは今年のキングジョージ、香港ヴァーズに勝ったものの前走愛チャンピオン7着。
ニュー・ベイは去年の仏ダービー馬で、凱旋門賞3着。
オーダー・オブ・セント・ジョージは長距離のゴールドカップ勝馬で、デットーリ騎乗が魅力。
一日本人としてはマカヒキに勝ってもらいたいところですが、スポーティング・ライフ氏のウイル・ヘイリー記者の論評が興味深いもの。過去の凱旋門賞や今年のニエル賞の映像も見ることが出来ます。
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