全天候型アイルランドのGⅢ戦

前回カラー競馬場のレポートで嘘を書いてしまいました。カラーがアイルランド9月最後のG戦とレポートしましたが、9月30日にダンダルク競馬場でダイアモンド・ステークス Diamond S (オールウェザー・コースGⅢ、3歳上、1マイル2ハロン150ヤード)が組まれていました。

ここは全天候型タペタ・コースの競馬場で、これがこの競馬場で行われる唯一のG戦。standard という馬場状態に8頭が参戦してきました。近年このレースを3歳馬で3勝しているエイダン・オブライエン厩舎が今年出走させてきた3歳馬のロング・アイランド・サウンド Long Island Sound が4対5の断然1番人気。日本人でアイルランドで調教師となった児玉敬厩舎のクルーズライナー Cruiseliner が出走し、50対1の7番人気になっているのも注目されるところでしょう。
そのロング・アイランド・サウンドが逃げ、中間点では後続に3馬身差。しかし差は徐々に詰り、中でも6番手から4番手、更に3番手へと進出してきた英国(ウイリアム・ハッガス厩舎)から遠征の3番人気(6対1)バタリオン Battalion が並び掛け、遂に残り1ハロンで先頭。それでも余力を残していた本命馬が再び差し返し、ゴールではバタリオンを首差捉えて結果的には逃げ切り勝ちとなりました。半馬身差で最後方から追い込んだ4番人気(7対1)のホーク Hawke が3着。クルーズライナーは人気通りの7着でした。

シーマス・へファーナン騎乗のロング・アイランド・サウンドは、ここダンダルクのタペタコースでデビューから2連勝し、初めての芝(キラネー競馬場)でも勝って3連勝。無敗でロイヤル・アスコットのターセンテナリー・ステークス(GⅢ)に挑戦しましたが、重馬場が合わず3着敗退。そのあとアメリカに遠征し、ベルモント・ダービー6着、セクレタリアート・ステークス2着とGⅠ戦で健闘し、これがG戦初勝利となりました。
今回は初めて遮眼帯を使用しての粘り腰、BCクラシックに50対1というオッズも出されています。

 

 

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