2歳の新星登場

ヨーロッパの平場競馬もあと一か月余り、シーズンは最後のラスト・スパートに入っています。昨日はフランスのサン=クルー競馬場でトーマス・ブライアン賞 Prix Thomas Bryon (GⅢ、2歳、1600メートル)が行われました。

馬場は very Soft 。7頭が出走し、牡馬4頭、牝馬3頭の争いです。これが7戦目という経験組に対し、未だデビューして日が浅いメンバーの対戦と言う構図にもなっていました。13対10の1番人気は、シャンティーの新馬戦に勝っただけのアーンショウ Earnshaw
レースは4番人気(66対10)、未だ3戦目のディラン・ボーイ Dylan Boy が後続を3馬身引き離して逃げましたが、4番手に付けたアーンショウが残り2ハロンでスパートすると一気に先頭、2番人気(33対10)のドイツ調教馬スティルマン Stillman が一瞬差を詰めるかに見えましたが、本命は脚色衰えず1馬身4分の3差で快勝、2連勝でGⅢを通過しました。更に2馬身差で牝馬のマーブル・ローズ Marbre Rose が3着。

これがこのレース7勝目となるアンドレ・ファーブル厩舎、同じく2勝目のマクシム・グィヨンが騎乗したアーンショウは、ゴドルフィンの総裁シェイク・モハメド氏の勝負服で走る芦毛馬。次は同じコース、同じ距離で行われるGⅠ戦クリテリウム・インターナショナルを目指すでしょう。2001年にクリテリウムが創設されてから、トーマス・ブライアン/クリテリウム・インターナショナルのダブルは、アクト・ワン Act One 、ザウエイユーアー Thewayyouare の2頭が達成しています。
アーンショウはGⅢに2勝しているロックウッド Lockwood の半弟(母はエミリー・ブロンテ Emily Bronte)で、この馬もゴドルフィン所有、ファーブル師の元で2歳時にリゾランジス賞に勝ち、今年はスロール厩舎に移ってシュープリーム・ステークスを制しています。今後更に成長が期待される1頭。
また2着スティルマンは前走ラ・ロシェット賞(GⅢ)でジャン=リュック・ラガルデール賞(GⅠ)勝馬カラコンティー Karakontie の3着に食い込んでおり、勝馬とは2馬身差。今日は2馬身弱でしたから、アーンショウとカラコンティーの対決も楽しみになってきました。

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