オブライエン・フェスティヴァル
土曜日の愛2000ギニーに続いて昨日の日曜日に行われた愛1000ギニー、何と何とまたもやエイダン・オブライエン厩舎の馬が優勝を攫っていきました。クラシック・ダブルですね。
勝ったのは主戦・ムルタが騎乗したキッティー・マッチャムではなく、上がり馬ハーフウェイ・トゥー・へヴンでした。
彼女については事前のレポートで紹介したとおり、私もオブライエン厩舎では最も怖い存在だと思っていた馬。
この日はシーマス・へファーナンが騎乗し、ゴール前2ハロンで先頭に立つという積極的なレース運びが効を奏したようです。
1番人気に支持されていたナフードもいい具合で追走していたようですが、最後は伸びを欠いて7着、2番人気のソアショー・アブーも着順掲示板には載りませんでした。
替わって2着争いは熾烈、ウェルド厩舎の2頭・マッド・アバウト・ユーとカリビアン・サンセットが激しく追い込み、加えて66対1という完全なアウトサイダーであるタスカン・イヴニングも急追、ゴール前は粘るハーフウェイ・トゥー・へヴンを加えた4頭が横一線に並んだようです。
結局2着に入線したのはタスカン・イヴニングでしたが、カリビアン・サンセットの進路を妨害したという裁決になり、4着に降着。繰り上がってマッド・アバウト・ユーが勝馬とは頭差で2着に、カリビアン・サンセットが3着で決着しています。
惜しかったウェルド師、馬場が固過ぎたことを敗因にあげてましたね。
なお、1000ギニーでは出走取り消しはなく、13頭が出走していました。
これで株が上がったのはフランス1000ギニーを制したザルカヴァじゃないでしょうか。フランスでは3着に食い込んだハーフウェイ・トゥー・へヴン、ニューマーケットで好走した2頭を寄せ付けなかったのですから、この馬をモノサシにしてナタゴラとザルカヴァの比較が出来そう。
ナタゴラ対ザルカヴァの2強対決がますます楽しみになってきました。
ところでこの日は、同じカラー競馬場でもう一つGⅠ競走が行われています。
タタソルズ・ゴールド・カップ Tattersalls Gold Cup (4歳上、1マイル2ハロン)。6頭が出走し、順当にデューク・オブ・マーマレイドがフィンシール・べオに1馬身4分の1差を付けて快勝しています。
デューク・オブ・マーマレイドは繰り返すまでもなく、オブライエン厩舎の今年の古馬軍団のエース。4月にパリでガネー賞を勝ったことを既にレポートしています。これで今年は2戦2勝、共にGⅠですね。
ガネー賞の結果を今再び振り返れば、2着だったサデックス Saddex は次の出走でイタリアのGⅠに勝ったそうですし、3着のサージュブール Sageburg は先週のGⅠ戦・イスパハン賞に勝ったことを報告したばかり。
改めてガネー賞のレヴェルの高さが証明されています。ここでも言えるのが、成績は良く読まなければいけない、という事実ですね。
実はオブライエン厩舎、これだけじゃないんです。日曜日は更にガリニュール・ステークス(GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)をへブリディーン Hebridean で制していますし、土曜日にもグリーンランズ・ステークス(GⅢ、3歳上、6ハロン)をアストロノマー・ロイヤル Astronomer Royal で勝っているんです。グリーンランズに至っては、2着もエイブラハム・リンカーン Abraham Lincoln で、ワン=ツー・フィニッシュ。
正にオブライエン・フェスティヴァルと化したクラシック・ウィークエンドでした。
最後に映像を二つ紹介しておきます。まずはアイルランド1000ギニー
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次にフランス1000ギニー
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