オイレンブルクの新刊楽譜
今日は、入荷した楽譜を引き取りに、アカデミアに行ってきました。
レーガーの舞踏組曲、シマノフスキの「夜想曲とタランテラ」をフィテルベルクがオーケストレーションした版、マルタンの「イェーダーマン」からの6つのモノローグ、同じくマルタンのヴァイオリン協奏曲、以上4冊、どれもヘフリッヒ版であります。
アカデミアに行けば新しい情報を収集してきますが、今日は老舗のオイレンブルク社が色々興味深い新譜を準備している、というニュースを仕入れてきました。
まずはコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲ニ長調が出版されます。
来年はエーリッヒ・コルンゴルトの没後50年に当たるということもあって、彼の代表作のスコア出版は朗報でしょう。
日本でもどこかのオーケストラが取り上げてくれると思いますから、いずれ買うことになりそう。価格は2980円。
次にヒンデミットの管弦楽付きピアノ音楽(左手のための)がポケット・スコアとして出ます。
ヴィットゲンシュタインの委嘱で書かれた曲ですが、気に入られず長い間忘れられていた作品。作曲から80年後の2004年12月にレオン・フライシャーのピアノ、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルによって初演され、話題になったものですね。
日本では未だ演奏されていないと思いますが、そろそろ初演される機会がありそう。これも2980円と手頃。
これはまだ準備中ということですが、ロカテッリの「ヴァイオリンの技法」作品3も予告されているようですね。
それから実際に店頭に並んでいましたが、オイレンブルクの新シリーズが発売されています。CD付きのスコア。
昔、スコア付きのLPというものがありましたが、こちらはCD付きのスコアというところがミソです。
CDはナクソス原盤が使われているようです。
ただスコアとCDをセットにしただけだろうと思ったのですが、そうではなく、楽譜にも新しい校訂によるものが用いられているのだそうです。
第一回の発売は5冊、?モーツァルト「ジュピター交響曲」 ??バッハ「ブランデンブルク協奏曲」 ?シューマン「ピアノ協奏曲」 ?ビゼー「アルルの女第1・第2組曲」というラインナップ。
特にシューマンは新全集からの抜き刷りだそうで、これまでのスコアとは別物だそうな。
このシリーズ、今後も続々と刊行され、全部で50冊になるそうです。価格が低く抑えられているのも魅力で、一冊2000円から3000円程度、もちろんCD込みです。
まとめて予約すると更に安くなるという話でした。楽譜の大きさは、これまでのオイレンブルク版よりやや大きめで、より見易くなっていました。
私のスコアは既にボロボロになっているものが多いので、この際買い換えてもいいかな、と思いましたね。
今更スコアなんて、と思っている方も、このシリーズで楽譜を見ながらCDを聴く楽しみを見出して見ては如何でしょうか。
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