またしても水入り

今年は世界的に異常気象です。競馬の話ですが、8月中旬に行われるはずだったヨーク競馬場のイボア・ミーティングが豪雨のためコースが冠水して中止、分散して代替競馬が行われたことは既に書きました。
そして昨日の土曜日、アイルランドのレパーズタウン競馬場も同じ理由で中止になりました。ここではアイリッシュ・チャンピオン・ステークスとメイトロン・ステークスという二つの重要なGⅠレースが予定されていたのです。
チャンピオンではデューク・オブ・マーマレイドとニュー・アプローチの再対決が、メイトロンではラッシュ・ラッシズとハーフウェイ・トゥー・へヴンの再戦が話題になっていました。この両対決、特にデューク対アプローチについては前回同様に水入りとなってしまったわけ。
恨めしいのは自然現象、これほど雨に悩まされたシーズンが過去にあったのでしょうか。
幸いというかアイルランドは回復が見込まれていて、土曜日の開催はそっくりそのまま今日の日曜日に延期して開催される予定です。結果は順調なら明日報告できるでしょう。
ところで日曜日は、ロンシャン競馬場の秋シーズン開幕と重なります。最初はムーラン・ド・ロンシャン賞が組まれていて、こちらはヘンリーザナヴィゲイターとナタゴラの対決が話題。そう、今年のニューマーケットのギニー馬対決です。ニューマーケットでは牝馬のナタゴラの勝タイムが牡馬ヘンリーのそれを上回っていて、一概に男馬が強いと断定できるものではありません。
ロンシャンは予定通り行われるはずですが、実はパリ地区も雨が降り続いている様子。馬場が極端に重くなるようなら、ヘンリーザナヴィゲイターの出走取り消しもある、とオブライエン師がコメントしてます。要するに様子見状態。
オブライエンさん、土曜日はデュークとハーフウェイで、日曜日はヘンリーでGⅠ勝利を3鞍上乗せと考えていましたが、どうなりますか。
アイルランドでデュークに、フランスでヘンリーに騎乗する予定だったムルタ騎手、結局二つの開催が重なってしまいますから、アイルランドは二番手のへファーナン騎手に任せるようです。
このところのヨーロッパ競馬、「雨」という強敵が出現してます。正に水入りになった大勝負、やきもきさせられますね。

 

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