セントレジャー開催2008・2日目

一昨日の水曜日から、ドンカスター恒例のセントレジャー・ミーティングが始まっています。土曜日までの4日間、初日にはパターン・レースが行われませんので、報告は2日目からです。
去年の日記も一緒に見ると面白い、はずですけどね。
2日目・木曜日のパターン・レースは2鞍。共に牝馬限定、どちらもレース名に「パーク」が付きます。今朝の英国電子競馬新聞も「heroine on the park」という見出し。では、2頭のヒロインを紹介しましょう。
先に行われたのはパーク・ヒル・ステークス(GⅡ、3歳上牝、1マイル6ハロン132ヤード)。牝馬版のセントレジャーですが、現在は古馬にも開放されていますので、「クラシック」という意味合いは薄れてきました。
今年は8頭立て、3歳馬5頭対古馬3頭という構図でしたが、勝ったのは5歳馬のアレグレット Allegretto 。ニューマーケットで行われたヨークシャー・オークスは4着だった馬です。このメンバーに入れば明らかに格上、9対4の1番人気に応えています。
調教師はマイケル・スタウト、騎手はライアン・ムーアというお馴染のコンビ、去年もハイ・カリプソでこのレースを制していますから、2連覇達成。
勝負所で先頭に立つとグングン加速、他馬を寄せ付けず6馬身差の圧勝劇でした。2着はペリヘリオン Perihelion 、3着は更に2馬身半差でホールド・ミー・ラヴ・ミー Hold Me Love Me という結果。2・3着共にオブライエン厩舎の3歳馬でした。スタウト厩舎が勝ってオブライエン厩舎が2着、去年と全く同じ結果になりました。
勝ったアレグレット、次の目標はロンシャンの仏セントレジャー(ロイヤル・オーク賞)。去年もイェーツを破って勝ったレースですね。連覇を狙います。
同馬はロンシャンが最後のレース、正にパリが白鳥の歌を奏でる場になるでしょう。
もう一つは来年のクラシックを占う2歳牝馬の重要なレース、メイ・ヒル・ステークス(GⅡ、2歳牝、1マイル)です。1頭取り消して7頭立て、来年に向けてのスター誕生です。
ここまで2戦2勝、既にパターン・レースを勝っているため3ポンドのペナルティーを背負ったレインボウ・ヴュー Rainbow View が、それでも1対3という圧倒的大本命に応えて楽勝しました。ゴスデン厩舎、ジミー・フォーチュンの騎乗です。
2着は2馬身差でスノカルミー・ガール Snoqualmie Girl 、3着には更に1馬身半でラハレーブ Lahaleeb が入っています。
レインボウ・ヴュー、前半は後方を進み、あと2ハロンで先頭。馬場が重いこともあって無理せず、それでも2馬身は余裕の勝利です。他馬より3ポンド重い重量を背負っていたことに注目。間違いなく来年のクラシックを賑わせる1頭でしょう。
来年の1000ギニー、最も高い評価を付けたブックメーカーは5対2というオッズを発表しました。彼女の次走はフィリーズ・マイルでしょうが、ここが本当の試金石。
以上、2日目は牝馬が主役でした。序でに書けば、この日の最終レース、ステート・クラブ・ハンデは5対1の1番人気に支持されたメイン・エイム Main Aim という馬が勝ち、スタウト/ムーア・コンビがダブルを達成しています。
去年の日記を見ると、同じ2日目にムーア騎手がハットトリックを達成していますね。スタウト師、ムーア騎手にとっても縁起の良い開催と言えましょう。
ところでスタウトさん、この開催の目玉であるセントレジャーを未だ勝っていないのですね。英国競馬界の七不思議の一つじゃなかろうか、と思うくらいですが、今年はドクター・フレマントル、コンデュイ、ウォーリンガーの3頭出しで臨みます。初制覇なるか!
既に枠順も発表されていますが、愛ダービーのフローズン・ファイアとオークス制覇以来のルック・ヒア、対するスタウト軍団という前評判になっているようです。
セントレジャーは土曜日ですが、この日は先週雨で流れたヘイドックパーク競馬場の呼び物、スプリント・カップが代替としてドンカスターで組まれています。観戦に行く人にとっては思いがけないプレゼントですね。

 

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