3連勝でGⅠ戦へ

先週の凱旋門賞で頂点に達したフランス競馬、残念ながら地元勢は完敗の日曜日でしたが、10月4日の水曜日には来期に向けて新たなGⅠ候補が出現しました。

サン=クルー競馬場で行われたトーマス・ブライアン賞 Prix Thomas Bryon (GⅢ、2歳、1400メートル)は、very soft と殆ど不良の馬場に8頭が参戦。レースについて詳しくは去年紹介しましたのでそちらをご覧いただくとして、今年は2頭が16対5の1番人気で並びます。英国からは2頭が遠征してきましたが、人気2頭は何れもフランス調教馬で、地元の意地でしょうか。1頭はヘッド=マーレク女史が管理するハイ・ドリーム・ミレナ High Dream Milena で、ロベール・パパン(GⅡ)4着、モルニー(GⅠ)5着とG戦で戦ってきた馬。もう1頭は、出走馬中只1頭3勝しているフェランド厩舎のソンジュー Sonjeu 。

英国からパーマー厩舎、女流騎手ジョセフィーヌ・ゴードンが騎乗した6番人気(73対10)のアルバ・パワー Alba Power が逃げましたが、中団に待機した3番人気(51対10)のセイクルド・ライフ Sacred Life が桁違いの脚色を見せ、残り1ハロンで逃げ馬を捉えると、そのまま粘るアルバ・パワーに6馬身の大差を付ける大楽勝でした。最低人気(229対10)のジュリオ Julio が1馬身差の3着に入り、人気を分け合ったハイ・ドリーム・ミレナとソンジューは、夫々5着、7着の大敗です。

勝ったセイクルド・ライフは地元で開業26年目のヴェテラン、ステファーヌ・ワッテル師が管理し、テオ・バチェロ騎乗の無敗馬。8月4日に地方のサン=マロー競馬場でデビュー勝ち(頭差)し、8月30日にはドーヴィルの条件戦を5馬身で圧勝して3戦3勝としました。次はクリテリウム・インターナショナルでGⅠ制覇を目指しますが、ここ2戦で合計11馬身差、重は滅法得意のようで、フランス期待の2歳馬に成長できるかが見所。

 

 

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