フランスもエクスバリー賞で開幕
前日のイギリスに続き、昨日はフランスでも平場競走今年最初のG戦が行われました。毎年恒例、サン=クルー競馬場のエクスバリー賞 Prix Exbury (GⅢ、4歳上、2000メートル)は今年120回目となる歴史ある一戦です。
春というより冬の続きのような馬場、very soft の状態に1頭が取り消して12頭立て。半分の6頭が冬場のポリトラックを使われてきた馬、残り半分は今年初戦というメンバーの中から、23対10の1番人気に支持されたのは、今期初戦組みの1頭、去年の最終戦をマルセイユ大賞典(リステッド)優勝で飾ったセルティック・ロック Celtic Rock 。
レースを引っ張ったのは、スタートは出遅れながら直ぐに先頭に立った最低人気でドイツのGⅢ勝馬ヴィフ・ムシュー Vif Monsieur でしたが、フランス特有のスローな流れだったようで、最後は5頭が一団でゴールに雪崩れ込む混戦。写真判定の結果、1着は10番人気(229対10)のアフェール・ソリテール Affaire Solitaire 、2着に8番人気(20対1)のメドウ・クリーク Meadow Creek 、3着も20対1のアルカイズ Arkaiz と波乱。1着から5着までは首・首・頭・ハナと、半馬身以内に犇めく大接戦でした。人気のセルティック・ロックはその後の6着敗退。
内で先行し大穴を開けたアフェール・ソリテールは、パトリック・コージアン厩舎、ニコラス・ペレが騎乗した5歳牡馬で、この冬はカーニュ=シュル=メール競馬場で2戦し、前走のリステッド戦では2着だった使われ組の1頭。去年夏にヴィシーで連勝して力を付け、これがG戦初勝利となります。G戦は去年10月、ダニエル・ウィルデンシュタイン賞(GⅡ)で5着、パース賞(GⅢ)では9着、三度目の正直での快挙でした。
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