プレアデスSQのベートーヴェン第5集

今日も東京圏は彼方此方でコンサートが目白押しです。トリフォニーの群響にも惹かれたのですが、チケットをセットで買ってあるこちらを優先しました。ベートーヴェン連続演奏会、これまでずっと聴いていますしね。
晴海トリトンへはいつも車で行きますが、今朝になって問題が発覚。どうやら銀座からビッグサイト辺りにかけて都民大運動会の真っ最中、大幅な交通規制がひかれるという。それに関するサイトもアクセス殺到状態で繋がりません。
どうしよう、電車で行こうか。ところが午後になると春の嵐が来襲。歩きではとてもとても。改めて運動会場を調べると、何とか規制手前で迂回すれば辿り着けそうだぞ。ままよ、車、ということで出掛けました。
案の定、築地手前で渋滞に突入。知らずに突っ込んでくる車が割り込むからなおイカン。何とか抜けてトリトンの駐車場に入る手前、又も通行止めが。警察官に事情を話すと、トリトン駐車場へは問題ないので、特別に許可を貰って何とか間に合いました。
それにしても都知事さん、運動会に夢中なのは判りますがね、運動に興味のない都民の迷惑も考えて下さらんか。
ということで、今日はアンラッキー! と憤慨しながら聴いたコンサートは、
《ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会Ⅴ》
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第4番ハ短調作品18-4
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」
     ~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第14番嬰ハ長調作品131
 プレアデス・ストリング・クァルテット
前回同様、チェロが右に出る配置。恐らくこれで定着するでしょう。
客席は悪天候にも係わらず、かなり入っていました。真面目に電車で来た方たちは運動会の影響は無く、皆さん傘を片手に黙々と入場されます。
さてプレアデスのベートーヴェン、これまで安定した表現と確かな技巧という好感を抱いたものの、もう一段の突っ込みに不足するというもどかしさを感じたのも事実。
前半の2曲についても、同様の感想を持ちながら聴いていました。
ところが、エッ、何が起きたのか、と愕然としたのが作品131。ここでプレアデスは一つの壁を突き抜けましたね。
名手4人、実績のある講師たちによる模範演奏に留まっていた彼らが、「プレアデス・ストリング・クァルテット」として個性を発揮し始めたのです。
繰り出される弦の音色と音楽性とが見事に調和し、大作131を実にスリリングに響かせます。作品の長さを全く感じさせない、集中力の勝利。
この日、彼らの上にミューズとベートーヴェンその人が舞い降りたのかも知れません。
もう一度確認しておきます。
第1ヴァイオリン/松原勝也
第2ヴァイオリン/鈴木理恵子
ヴィオラ/川崎和憲
チェロ/山崎伸子
エクセルシオ、古典に続く第3のクァルテットに開花するのか?
彼らの今後に益々期待しましょう。
ホールを出ると、外の嵐は益々激しくなっています。車で正解でした。
よって、今日もラッキー!!

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