第12回ウィンター・ダービー

今年度イギリス最初の平場パターン・レース、ウィンター・ダービーが行われました。3月21日の土曜日、リングフィールド競馬場。
1998年創設ですから今年が12回目。全天候型、いわゆるポリトラックのコースでは数少ないパターン・レースの一つです。
(他にはケンプトン競馬場のセプテンバー・ステークスとサイレニア・ステークスがあるだけ)
条件は4歳上、距離は1マイル2ハロンで行われます。
今年は12頭が出走、1番人気にはプレミオ・ロコ Premio Loco が支持されていました。2対1。
今年既にポリトラックで2戦2勝と順当ですが、実績が1マイルまでしかなく、10ハロンの距離を克服できるかが鍵、という評価です。
レースはスローに流れ、結果としてはこれがプレミオ・ロコには幸いしました。大外を衝いて追い上げ、勝利目前でしたが、結局はコース有利のシンティロ Scintillo に鼻差及ばず2着。
3着にはブロンズ・キヤノン Bronze Cannon が1馬身4分の3で入線しています。
勝ったシンティロは8対1の中穴評価でしたが、2歳時にはイタリアでGⅠレース(グラン・クリテリウム)に勝った実力馬。パターン・レースの常連で、終わってみれば格の違いということでしょう。
この馬に賭けた人には、美味しい馬券。
実はシンティロ、3日前のケンプトンでも勝っており、漸く本格化してきたようです。春先の古馬戦線を賑わしそうな気配。
ウィンター・ダービーは2006年にGⅢに格上げになりましたが、騎手も調教師も毎回異なるという結果が出ています。ただし例外が一つ、フランキー・デットーリが2003年と2004年に連覇していますがね。
今年はリチャード・ハノン厩舎、リチャード・ヒューズ騎乗でしたから、調教師についてはジンクス通りの初制覇。ヒューズ騎手は2001年に勝っていますから、デットーリに続いて二人目の2勝ジョッキーになったわけです。

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