本命馬受難の日曜日

昨日の日曜日、競馬ファンとしてチェックしなければならないレースが3つありました。日本の皐月賞、イタリアのパリオリ賞、アイルランドのバリサックス・ステークス。いずれもクラシック、あるいはそのトライアルです。
3レースに共通しているのは、1番人気に支持された馬が完敗したこと。3頭とも2着にも入れませんでしたね。
皐月賞は既に触れましたが、イタリア版皐月賞に相当するパリオリ賞 Premio Parioli (GⅢ、3歳牡、1600メートル)がローマのカパネッレ競馬場で行われました。現地はあいにくの雨、どろんこ状態の重馬場が結果に影響したようです。
1番人気(4対5)を集めたデットーリ騎乗のルイ・レイ Lui Rei 、後方から追い込む作戦でしたが、この馬場では距離不安が的中して5着に沈んでしまいました。レースはリバーノ Libano の逃げ切り勝ち。
一方アイルランドのレパーズタウン競馬場で行われたのはバリサックス・ステークス Ballysax Stakes (GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)。
ダービーへのトライアルとして2003年からGⅢに格上げされたレースです。
こちらの本命(5対4)はオックス厩舎のムーラヤン Mourayan 。キネーン騎乗で臨みましたが、道中やや不利もあって2着とは頭差の3着が精一杯。展開を考えれば惨敗ということでもないようです。
勝ったのはオブライエン軍団(このレースは4頭出し)のエース、フェイム・アンド・グローリー Fame And Glory です。主戦ムルタ騎乗。
実はこの馬、去年クリテリウム・ド・サン=クルーでGⅠを既に勝っており、そのため他馬より5ポンド重い負担重量を背負わなければならなかったために1番人気にはならなかった次第。2戦無敗の実績は抜けていました。現在まで負け知らず。
2着は1馬身差でボルジャー厩舎のファーガス・マクルヴァー Fergus Mclver 。
負担重量を考慮すれば、勝馬は着差以上に強いと考えて良さそうです。
オブライエン師、このレース6勝目、2004年以来の勝利になります。これまでの勝馬を列記すると、
1999年 キューピッド Cupid
2001年 ガリレオ Galileo
2002年 ハイ・シャパラル High Chaparral
2003年 バレストリーニ Balestrini
2004年 イェーツ Yeats
2009年 フェイム・アンド・グローリー Fame And Glory
ご存知の通り、ガリレオはダービー、愛ダービー、キングジョージ、ハイ・シャパラルはダービー、BCターフ、イェーツはゴールドカップ3連覇、愛レジャー、仏レジャーに勝った強豪。
今年の勝馬フェイム・アンド・グローリーが彼らに続くことが出来るかどうか。
オブライエンさん、この日に同じモンジュー産駒ステイトリー・ホーム Stately Home で新馬戦も勝っています。こちらもダービーに向けてオッズが提示されました。
2頭の名前を頭の片隅に入れておいて下さい。

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