チェスターから
5月6日(水)から3日間、毎年恒例のチェスター競馬場メイ・ミーティングが開催されています。昨日中日を終えたところ。
この競馬場、この開催については去年の日記で詳しく紹介していますから、興味ある方は1年前の小日記をお読み下さい。
ということで今年は簡単に結果だけ。
初日の報告をしなかったのはパターン・レースが組まれていなかったからで、名物のチェスター・カップ(ハンデ戦)とリステッドのチェシャー・オークスは行われています。先にそちらを。
チェスター・カップ(4歳上、2マイル3ハロン)は例年大穴になる場合が多いのですが、今年は比較的に大人しく収まったようですね。
このマラソン戦を制したのは、ダラーヘム Daraahem 。16頭立てで7対1という人気でした。
最近当日記に出番の多いヒルズ父子の調教/騎乗コンビ。1000ギニーでアッと言わせた二人の快進撃が続いています。馬主もお馴染みハムダン・アル・マクトゥーム、青い勝負服ですな。
チェシャー・オークス(リステッド、3歳牝、1マイル3ハロン)は1950年創設の新しいレースで、1971年から1985年まではGⅢに格付けされていたオークス・トライアルです。現在はリステッドに格下げ。
今年は7頭が顔を揃え、前走のサンダウンで2着好走のヒドン・ブリーフ Hidden Brief が2対1の本命。
しかし本命馬は4着に敗れ、9対1という人気の盲点だったパーフェクト・トラス Perfect Truth が快調に逃げ、猛追するフィリッピナ Phillipina を短頭差抑えて逃げ切り勝ち。3着には1馬身4分の3差でローズ・フォー・ザ・レディー Rose For The Lady が入線しています。
勝ったパーフェクト・トラス、アイルランドからエイダン・オブライエン師が送り込んできた馬で、ムルタ騎手の好判断が光りました。
このところ勝運に見放された感のあるチーム・オブライエン、何とこれが今シーズンのイギリス初勝利となりました。
馬自身もこれまで未勝利、8戦目にして初めて味わう勝利の味でした。コース・レコード樹立というおまけつきで、オブライエン師にとっては去年(セイル Sail)に続くチェシャー・オークス連覇です。
激しく2着に追い込んだスタウト厩舎のフィリッピナ、オークスでも穴馬に期待されそうですが、師によれば多分オークスには出ないので賭けないように、というアドバイスが出ています。
さて2日目の昨日は「レディース・デイ」、パターン・レースが2鞍組まれています。先に行われたのは1999年創設の耳慣れないハックスレー・ステークス(GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)。2005年からGⅢに格上げされたばかりで、パターン・レースとしては5回目です。
9頭立てで行われたレース、圧倒的人気を集めたのは去年ここチェスターでチェスター・ヴェイズを制し、ダービー4着と健闘したドクター・フレマントル Doctor Fremantle 。イーヴンですから日本流に言うと2倍に相当します。
セントレジャー(8着)惨敗のあと久し振り、今期初戦ですが、流石に実力馬。大外に振られる不利を克服して1年振りの勝利です。
2着は短頭差で名前通り粘り腰を発揮したスティイング・オン Staying On 。3着はシーズン開幕でリンカーン・ハンデを制したエクスプレッソ・スター Expresso Star が半馬身差で健闘しています。
古馬の調教には定評のあるスタウト師、このレースは最近9年間で5勝という強さ。(2005年から2007年までマラーヘル Maraahel が3連覇)
騎手はもちろんロジャー・ムーア、馬主はカーレッド・アブダラー殿下という馴染みの勝負服です。
去年ドクター・フレマントルが先頭で駆け抜けたチェスター・ヴェイズ(GⅢ、3歳、1マイル4ハロン)、今年は8頭が出走してきました。
前日に今シーズン英国初勝利を記録したチーム・オブライエンの快挙。
レースはオブライエンの2頭出し、人気のない方(25対1)ゴールデン・ソード Golden Sword の大逃げで始まりましたが、カーン・オダナグー Colm O’Donoghue の作戦が見事に嵌っての2馬身差逃げ切り勝ち。
最後方でジックリ待機したムルタ騎乗の人気馬マスターオブザホース Masterofthehorse が追い込んで2着、エプサムでヴェールを脱いだドビュッシー Debussy が1馬身半で3着に食い込んでいます。
要するにオブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュ。ムルタ騎手としては乗る馬の選択を誤った感もありますが、3歳の若馬、各馬の成長は人智の及ぶところではないようです。
ゴールデン・ソードは、前走フランスでノアイユ賞4着でしたが、それで競馬に覚醒したのかも知れません。
(ノアイユ3着のワジル Wajir 、次のオカール賞を快勝してクラシック候補に躍り出ましたから、その意味ではゴールデン・ソードと同じステップ。今後に注目したい2頭です)
オブライエン厩舎もいよいよエンジンがかかったようですね。
この競馬場、この開催については去年の日記で詳しく紹介していますから、興味ある方は1年前の小日記をお読み下さい。
ということで今年は簡単に結果だけ。
初日の報告をしなかったのはパターン・レースが組まれていなかったからで、名物のチェスター・カップ(ハンデ戦)とリステッドのチェシャー・オークスは行われています。先にそちらを。
チェスター・カップ(4歳上、2マイル3ハロン)は例年大穴になる場合が多いのですが、今年は比較的に大人しく収まったようですね。
このマラソン戦を制したのは、ダラーヘム Daraahem 。16頭立てで7対1という人気でした。
最近当日記に出番の多いヒルズ父子の調教/騎乗コンビ。1000ギニーでアッと言わせた二人の快進撃が続いています。馬主もお馴染みハムダン・アル・マクトゥーム、青い勝負服ですな。
チェシャー・オークス(リステッド、3歳牝、1マイル3ハロン)は1950年創設の新しいレースで、1971年から1985年まではGⅢに格付けされていたオークス・トライアルです。現在はリステッドに格下げ。
今年は7頭が顔を揃え、前走のサンダウンで2着好走のヒドン・ブリーフ Hidden Brief が2対1の本命。
しかし本命馬は4着に敗れ、9対1という人気の盲点だったパーフェクト・トラス Perfect Truth が快調に逃げ、猛追するフィリッピナ Phillipina を短頭差抑えて逃げ切り勝ち。3着には1馬身4分の3差でローズ・フォー・ザ・レディー Rose For The Lady が入線しています。
勝ったパーフェクト・トラス、アイルランドからエイダン・オブライエン師が送り込んできた馬で、ムルタ騎手の好判断が光りました。
このところ勝運に見放された感のあるチーム・オブライエン、何とこれが今シーズンのイギリス初勝利となりました。
馬自身もこれまで未勝利、8戦目にして初めて味わう勝利の味でした。コース・レコード樹立というおまけつきで、オブライエン師にとっては去年(セイル Sail)に続くチェシャー・オークス連覇です。
激しく2着に追い込んだスタウト厩舎のフィリッピナ、オークスでも穴馬に期待されそうですが、師によれば多分オークスには出ないので賭けないように、というアドバイスが出ています。
さて2日目の昨日は「レディース・デイ」、パターン・レースが2鞍組まれています。先に行われたのは1999年創設の耳慣れないハックスレー・ステークス(GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)。2005年からGⅢに格上げされたばかりで、パターン・レースとしては5回目です。
9頭立てで行われたレース、圧倒的人気を集めたのは去年ここチェスターでチェスター・ヴェイズを制し、ダービー4着と健闘したドクター・フレマントル Doctor Fremantle 。イーヴンですから日本流に言うと2倍に相当します。
セントレジャー(8着)惨敗のあと久し振り、今期初戦ですが、流石に実力馬。大外に振られる不利を克服して1年振りの勝利です。
2着は短頭差で名前通り粘り腰を発揮したスティイング・オン Staying On 。3着はシーズン開幕でリンカーン・ハンデを制したエクスプレッソ・スター Expresso Star が半馬身差で健闘しています。
古馬の調教には定評のあるスタウト師、このレースは最近9年間で5勝という強さ。(2005年から2007年までマラーヘル Maraahel が3連覇)
騎手はもちろんロジャー・ムーア、馬主はカーレッド・アブダラー殿下という馴染みの勝負服です。
去年ドクター・フレマントルが先頭で駆け抜けたチェスター・ヴェイズ(GⅢ、3歳、1マイル4ハロン)、今年は8頭が出走してきました。
前日に今シーズン英国初勝利を記録したチーム・オブライエンの快挙。
レースはオブライエンの2頭出し、人気のない方(25対1)ゴールデン・ソード Golden Sword の大逃げで始まりましたが、カーン・オダナグー Colm O’Donoghue の作戦が見事に嵌っての2馬身差逃げ切り勝ち。
最後方でジックリ待機したムルタ騎乗の人気馬マスターオブザホース Masterofthehorse が追い込んで2着、エプサムでヴェールを脱いだドビュッシー Debussy が1馬身半で3着に食い込んでいます。
要するにオブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュ。ムルタ騎手としては乗る馬の選択を誤った感もありますが、3歳の若馬、各馬の成長は人智の及ぶところではないようです。
ゴールデン・ソードは、前走フランスでノアイユ賞4着でしたが、それで競馬に覚醒したのかも知れません。
(ノアイユ3着のワジル Wajir 、次のオカール賞を快勝してクラシック候補に躍り出ましたから、その意味ではゴールデン・ソードと同じステップ。今後に注目したい2頭です)
オブライエン厩舎もいよいよエンジンがかかったようですね。
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