ダービーの枠順決まる

6月6日(土)にエプサム競馬場で行われるダービーの枠順が発表されています。5日前に最終登録した13頭が全て出走宣言、こんな陣容です。
01.エイジ・オブ・アクエリアスAge Of Aquarius
02.マスターオブザホース Masterofthehorse
03.ブラック・ビアー・アイランド Black Bear Island
04.シー・ザ・スターズ Sea The Stars
05.ドビュッシー Debussy
06.ガン・アームラス Gan Amhras
07.ゴールデン・ソード Golden Sword
08.カイト・ウッド Kite Wood
09.リップ・ヴァン・ウィンクル Rip Van Winkle
10.フェイム・アンド・グローリー Fame And Glory
11.モンタフ Montaff
12.クラウディッド・ハウス Crowded House
13.サウス・イースター South Easter
東京優駿の混雑に比べれば、ほぼ半数の馬数ですね。
今年は断然の本命という馬がなく、混戦のダービーと表現しても良いかと思います。
2000ギニーに勝ったシー・ザ・スターズは、血統的に長距離向き。陣営としてはギニーをステップとしてダービーに向かう計画でした。
ところが予想に反して勝ってしまった、というのが本音じゃないでしょうか。
ギニーを勝った時点で2冠、3冠が囁かれたのもそのためです。
ここはクラシック・ホースに敬意を表して1番人気、というのがブックメーカーの判断になりそう。
メンバーを見渡して異様な感がするのは、アイルランド勢が圧倒的多数を占めていること。
本命になりそうなシー・ザ・スターズ(オックス厩舎)、2000ギニー3着のガン・アームラス(ボルジャー厩舎)はまだしも、エイダン・オブライエン師が送り込んできたのは、何と6頭。出走馬全13頭のほぼ半分がオブライエン厩舎なのです。
エイジ・オブ・アクエリアス、マスターオブザホース、ブラック・ビアー・アイランド、ゴールデン・ソード、リップ・ヴァン・ウィンクル、フェイム・アンド・グローリーがその内訳。
この1週間は主戦ムルタ騎手がどの馬を選択するかが競馬紙の関心事でしたし、オブライエン厩舎のワン・ツー・スリー達成に対する賭け(5対1)もあるほどです。
結局ムルタくんはリップ・ヴァン・ウィンクルをピックアップ、2000ギニー4着時の末脚の爆発力に期待したと思われます。
デリンスタウンのトライアルを圧勝したフェイム・アンド・グローリーにはへファーナン騎手が跨ります。ダービー・ジョッキーの栄冠を手にする絶好のチャンスが巡ってきました。
ヨークで強烈な末脚を爆発させたブラック・ビアー・アイランド、これもトライアルに勝ったゴールデン・ソードとエイジ・オブ・アクエリアス。どれ1頭として大穴クラスの馬がいないのが凄いところ。
対する英国勢。そもそも5頭しかいないのはいかにも寂しく、ここは冬場のダービー本命だったクラウディッド・ハウスに希望を託すしかないでしょうか。前走の凡走を覆すことができるか。
あとは既にエプサムで勝ったドビュッシーに微かな望み。
しかしこれが現実、これが国際レースというものです。
いずれにしても日本の競馬では考えられない展開でしょ。府中競馬場のクラシックに、地元日本馬の出走が半分以下。それも勝つチャンスは最高でも20対1程度。
こんな状態になったら、恐らく暴動が起きるかも。やっぱり日本は鎖国競馬が平和なんでしょうかね。
それにしてもエプサム・ダービー、生中継で放送がない競馬国って、日本だけでしょ。不思議の国ニッポン、その面目躍如!

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