ヨークのデイ・ツー
ヨーク競馬場の二日目(デイ・ツー)の目玉は、今開催のタイトルにもなっているダンテ・ステークス。盲目のダービー馬・ダンテ Dante を記念したレースですが、その前に同じ距離で行われる古馬牝馬のパターン・レースから。
ミドルトン・ステークス(GⅢ、4歳上牝、1マイル2ハロン88ヤード)は1997年創設の新しいレース。それ以前に3歳のみによる同名のレースがあったそうですが、これは新規に創設されたもの。最初はリステッドでしたが、2004年からGⅢに格上げされています。
5頭立てという少頭数ながら、最後の3ハロンの叩き合いは見応えがありましたね。
2番手を楽に進んだデットーリ騎乗の1番人気(4対5)ダー・レ・ミ Dar Re Mi 、ゴール寸前までは先頭で流れ込む態勢でしたが、懸命に追いすがるムーア騎乗のクリスタル・カペラ Crystal Capella 。
本当に最後の一歩で僅かに短頭差抜け出したクリスタル・カペラが優勝。
3着は8馬身置かれてプリンセス・テイラー Princess Taylor が入線しています。
クリスタル・カペラは去年から通算して6連勝。ここでも既にパターン・レースを勝ったペナルティーの3ポンドを負担していましたから、机上の計算でも着差以上に強かったことになります。
ムーア騎手とスタウト厩舎にとってはこのレース2連覇、去年のプロマイジング・リード Promising Lead に続く快挙で、古馬に定評あるスタウトを立証して見せました。
さていよいよダンテ・ステークス(GⅡ、3歳、1マイル2ハロン88ヤード)です。ダービーに向けて最後の大きなトライアルとなるダンテ、その勝馬はここ5年間で3頭がダービーも制覇という大事な一戦です。
2004年 ノース・ライト North Light
2005年 モティヴェイター Motivator
2007年 オーソライズド Authorized
大注目は、冬場の間ダービーの1番人気に支持され続けてきたクラウディッド・ハウス Crowded House のシーズン初戦。順当に冬を越して、去年のレーシング・ポスト・トロフィーの再現なるか。2対1の大本命。
結果を先に言えば、クラウディッド・ハウスは10頭立て8着の大惨敗。どうやら陣営が考えたほどには仕上がり切っていなかったようです。
レースはムルタ騎乗、オブライエン厩舎が秘密兵器と期待するフリーマントル Freemantle の果敢な逃げで始まりました。クラウディッド・ハウスは中団、終始内ラチで機を窺う展開。
しかし本命馬は勝負所で全く伸びず、そのままフリーマントルが逃げ切るかに思えた時、ジッと最後方に待機していた黒い勝負服が馬群を割って物凄い脚で追い込んできました。
オブライエン厩舎の2頭出しのもう1頭、カーム・オダナグー騎乗のブラック・ビアー・アイランド Black Bear Island 。
結果、ブラック・ビアー・アイランドが頭差フリーマントルを差し切って優勝、3着は4分の3馬身でサン・フロンティエ Sans Frontier 。
終わって見ればオブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュでした。
突如ダービー候補に躍り出た「青髭の島」ブルー・ビアー・アイランドは、何とダービー馬ハイ・シャパラル High Chaparral の全弟という恐るべき血統。正に本番が近付いて、その血が騒いだとしか言いようがありません。
騎乗したオダナグーくん、チェスターでもオブライエン厩舎の第2ヴァイオリン、ゴールデン・ソード Golden Sword をダービー候補に押し上げていますから、本番でも油断がなりませんな。
エイダン・オブライエン、全てのトライアルを終えた時点で、キッチリとダービーの有力馬を複数揃えてくるところは流石です。名伯楽と称えられる所以でしょう。
何と、今年のダービーにはオブライエン厩舎が1着から3着まで独占、という賭けもあるくらいです。
この日39歳の誕生日を迎えたムルタこそ厩舎の主戦。最終的に彼がどの馬を選択するか。そこも見所の一つでしょう。
しかし他の候補にもチャンスは充分、へファーナンにしてもオダナグーにしても、ダービー・ジョッキーになる期待は大きいものがあると思います。
オブライエン3勝目のダービーとなるか、ハイ・シャパラルとガリレオに続く馬は果たしてどれか・・・。
ミドルトン・ステークス(GⅢ、4歳上牝、1マイル2ハロン88ヤード)は1997年創設の新しいレース。それ以前に3歳のみによる同名のレースがあったそうですが、これは新規に創設されたもの。最初はリステッドでしたが、2004年からGⅢに格上げされています。
5頭立てという少頭数ながら、最後の3ハロンの叩き合いは見応えがありましたね。
2番手を楽に進んだデットーリ騎乗の1番人気(4対5)ダー・レ・ミ Dar Re Mi 、ゴール寸前までは先頭で流れ込む態勢でしたが、懸命に追いすがるムーア騎乗のクリスタル・カペラ Crystal Capella 。
本当に最後の一歩で僅かに短頭差抜け出したクリスタル・カペラが優勝。
3着は8馬身置かれてプリンセス・テイラー Princess Taylor が入線しています。
クリスタル・カペラは去年から通算して6連勝。ここでも既にパターン・レースを勝ったペナルティーの3ポンドを負担していましたから、机上の計算でも着差以上に強かったことになります。
ムーア騎手とスタウト厩舎にとってはこのレース2連覇、去年のプロマイジング・リード Promising Lead に続く快挙で、古馬に定評あるスタウトを立証して見せました。
さていよいよダンテ・ステークス(GⅡ、3歳、1マイル2ハロン88ヤード)です。ダービーに向けて最後の大きなトライアルとなるダンテ、その勝馬はここ5年間で3頭がダービーも制覇という大事な一戦です。
2004年 ノース・ライト North Light
2005年 モティヴェイター Motivator
2007年 オーソライズド Authorized
大注目は、冬場の間ダービーの1番人気に支持され続けてきたクラウディッド・ハウス Crowded House のシーズン初戦。順当に冬を越して、去年のレーシング・ポスト・トロフィーの再現なるか。2対1の大本命。
結果を先に言えば、クラウディッド・ハウスは10頭立て8着の大惨敗。どうやら陣営が考えたほどには仕上がり切っていなかったようです。
レースはムルタ騎乗、オブライエン厩舎が秘密兵器と期待するフリーマントル Freemantle の果敢な逃げで始まりました。クラウディッド・ハウスは中団、終始内ラチで機を窺う展開。
しかし本命馬は勝負所で全く伸びず、そのままフリーマントルが逃げ切るかに思えた時、ジッと最後方に待機していた黒い勝負服が馬群を割って物凄い脚で追い込んできました。
オブライエン厩舎の2頭出しのもう1頭、カーム・オダナグー騎乗のブラック・ビアー・アイランド Black Bear Island 。
結果、ブラック・ビアー・アイランドが頭差フリーマントルを差し切って優勝、3着は4分の3馬身でサン・フロンティエ Sans Frontier 。
終わって見ればオブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュでした。
突如ダービー候補に躍り出た「青髭の島」ブルー・ビアー・アイランドは、何とダービー馬ハイ・シャパラル High Chaparral の全弟という恐るべき血統。正に本番が近付いて、その血が騒いだとしか言いようがありません。
騎乗したオダナグーくん、チェスターでもオブライエン厩舎の第2ヴァイオリン、ゴールデン・ソード Golden Sword をダービー候補に押し上げていますから、本番でも油断がなりませんな。
エイダン・オブライエン、全てのトライアルを終えた時点で、キッチリとダービーの有力馬を複数揃えてくるところは流石です。名伯楽と称えられる所以でしょう。
何と、今年のダービーにはオブライエン厩舎が1着から3着まで独占、という賭けもあるくらいです。
この日39歳の誕生日を迎えたムルタこそ厩舎の主戦。最終的に彼がどの馬を選択するか。そこも見所の一つでしょう。
しかし他の候補にもチャンスは充分、へファーナンにしてもオダナグーにしても、ダービー・ジョッキーになる期待は大きいものがあると思います。
オブライエン3勝目のダービーとなるか、ハイ・シャパラルとガリレオに続く馬は果たしてどれか・・・。
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