チェスター最終日

昨日はチェスター競馬場の最終日。何とも後味の悪い一日ではありました。特にオブライエン/ムルタ・コンビにとっては。
この日のパターン・レースは2鞍。
ディー・ステークス(GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)もダービー・トライアルの一つですが、距離がやや短いのがヴェイズとの相違。
1頭取り消して7頭立て。1番人気は前2日間で漸くエンジンが掛かった感のあるオブライエン厩舎のドラムビート Drumbeat 、11対10です。
ここもムルタが、というわけにはいかず、ゴール前は4頭が横に並ぶ大接戦。写真判定の結果、1着はサウス・スター South Star 、頭差で2着にジターノ・ヘルナンド Gitano Hernando 、再び頭差で3着に本命ドラムビート、更に首差4着がデポウザー Deposer 。
勝馬はハッガス厩舎、カラン騎乗で6対1という人気でした。
2着入線のイーガン騎手から進路妨害の異議申し立てがありましたが、これは却下されています。
オーモンド・ステークス(GⅢ、4歳上、1マイル5ハロン)は椿事を通り越して喜劇になってしまいましたね。
その予兆は、8頭の出走予定から何と5頭が取り消し、という時点で。理由は記事になっていませんが、何かあったのでしょうかね。
で、3頭立てで8対11の圧倒的本命に支持されたのが去年のアイルランド・ダービー馬フローズン・ファイア Frozen Fire 。もちろんオブライエン厩舎、ムルタ騎乗です。
先程映像を見ましたが、これは「競馬」とは言えませんね。たった3頭、先行する馬がいないのです。仕方なく先頭に立ったのはブッチェラーティ Buccellati (15対8)。それも逃げるという走りではなく、スタート地点に向かうキャンター以下。
本命のフローズン・ファイアはムルタ騎手がガッチリ手綱を抑えてほとんど停止している状態。
レースはそのままあれよあれよ・・・。
ブッチェラーティが逃げ切り、これについて行ったシンティロ Scintillo が3馬身離されて2着、更に8馬身遅れてやる気をなくしたフローズン・ファイア。
当然ながら戻ってきたムルタ騎手には激しいブーイングが浴びせられていました。
勝ったウイリアム・ビューイック騎手は、“てっきりムルタが先に行くと思ってたんだけど、まるで行こうとしないからね。仕方なく先を走っただけさ”
一方信じられない負け方を演出したムルタくん。“先に行く積りは無かったので抑えたんだけど、まさかあんなスローペースになるとは思わへんかった”
どうやらフローズン・ファイアは長い休養明けなので、オブライエン師から後方待機せよ、という指示が出ていたみたいですね。それにしてもねぇ~、どうもオブライエン厩舎は歯車が狂っているような感じが・・・。
ムルタくん、この日の最終レースでも激しく追い込みましたが、結果は1着同着。何ともフラストレーションが溜まる一日だったのじゃないでしょうか。
なおこの日はフランスのシャンティ競馬場でギッシュ賞(GⅢ、3歳牡、1マイル1ハロン)が行われています。詳しいレポートは未読なので結果だけ。
勝ったのはカルヴァドス・ブルース Calvados Blues 。デメルカステル厩舎、モッセ騎乗。最後方から進んで追い込みが決まったようです。
2着は首差でドヴィル・ボーイ Dovil Boy 、3着は短頭差ヴェシューヴ Vesuve 。こちらもチェスター(ディー・ステークス)同様3頭が横並び、写真判定の大接戦だったようですね。
1番人気のサディリ Sadiri は6着、勝ったカルヴァドス・ブルースは7対2で2番人気だったようです。

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