キャセイ・パシフィック・香港○○

日曜日に香港のシャー・ティン競馬場で行われた国際レースの結果が入ってきました。映像も見ましたが、手違いがあってカップの画がマイルに入れ替わってます。いずれ修正されるでしょう。
キャセイ・パシフィックがスポンサーになっている4つの国際GⅠ、スプリント(1200メートル)、マイル(1600メートル)、ヴェーズ(2400メートル)、カップ(2000メートル)ですね。最も賞金が高いのがカップでしょうか。
順に。

スプリント。 これは地元馬が1着から5着まで独占。勝ったのは Sacred Kingdom という馬。2着には去年のスプリント覇者 Absolute Champion が入っています。
ヨーロッパ勢ではフランスから挑戦したマルシャン・ドールが最先着の6着。イギリスのベンバウンとデザート・ロードは着外に沈みました。

ヴェーズ。 我々の注目はディラン・トーマスでしたが、直線の入り口で他馬とぶつかる不利があって伸びきれず、着外(ファロンさんの情報では7着だそうです)に終わりました。まぁ、無事に競走生活を終えてくれてよかったと思います。オブライエンさんもレース前からあまり強気な発言はありませんでしたからね。愚痴になりますが、日本での足止めが影響したようです。
で、勝ったのはドクター・ディノ。フランスからの挑戦ですね。リチャード・ギブソンさんの調教馬。フランスではGⅢ勝馬ですが、今年はアメリカに遠征してマンノウォー・ステークス(GⅠ)にも勝ってますから、二つ目のGⅠ。
2着はドイツの Quijano 、3着も同じくドイツから来た Bussoni 。ここはヨーロッパ勢が頑張りました。そうそう、4着の Arch Rebel はアイルランドですしね。

マイル。 日本のコンゴウリキシオーが逃げましたが、直線では地元馬とゴドルフィンの期待、クラカドールの一騎討ち。最後は地元の Good Ba Ba が僅差で競り勝ちました。デットーリのクラカドール、惜しかったですね。
勝馬を調教しているアンドレアス・シュルツさんはドイツ人の調教師、香港に拠点を移して今年が2年目だそうです。ドイツ時代にはダービーとオークスを夫々5勝もしている名伯楽で、グッド・バ・バは来年ヨーロッパで使いたい意向のようです。
フランスのダージナが3着、エクサレント・アートは着外に終わりました。

カップ。 デットーリ、やりましたね。ドバイから挑戦のラモンティで見事4つ目のGⅠ制覇です。これまでは1マイルで活躍してきましたが、2000メートルもいけることを証明。来期ヨーロッパ・シーズンの目玉になることは間違いないでしょう。次走はドバイのドバイ・ワールド・カップだそうです。
2着は地元の1番人気、Viva Pataca 。騎乗したミック・キネーンから進路妨害のアピールがあり審議になりましたが、結局は入選通りで確定。
日本から挑戦したシャドウゲイトが辛うじて5着に入っています。

以上、ドバイから直前空輸した2頭が大活躍でしたね。かなり前から香港入りしていたオブライエン組は結果を出せませんでした。
シュルツ調教師の例でも判る通り、ヨーロッパで成功した調教師でも本拠地を移す香港。それだけの価値があるのでしょう。競馬の世界は激しく動いています。イギリスで発祥した貴族のスポーツである競馬、今やアジアの時代に移りつつあります。ドバイと香港。今年の香港競馬祭り、正にそのことを如実に反映した結果に終わりました。

 

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