メットの「清教徒」

放送音楽

今、メトロポリタン歌劇場のケーブル配信オペラの再放送、プッチーニの3部作をライヴ放送で見終わったところ。昨日見たベルリーニの「清教徒」と一緒に感想を書く積りでしたが、三部作があんまり凄かったんで、取り敢えず「清教徒」の感想。

この公演の目玉は、何と言ってもアンナ・ネトレプコのエルヴィーラ。2度の“狂乱の場”でメットをひっくり返していました。こんなキャストです。

エルヴィーラ/アンナ・ネトレプコ
アルトゥーロ/エリック・カトラー
リッカルド/フランコ・ヴァッサルロ
ジョルジョ/ジョン・リライア
指揮/パトリック・サマーズ
演出/サンドロ・セキ

確かに歌手は揃っているし、素晴らしい公演だと思います。オペラ・ファンは涎垂らしっ放しでしたでしょうね。
私は、そういう意味では本当のオペラ・ファンじゃありません。イタリア・オペラはあまり得意ではなく、特にこのベルリーニやドニゼッティは苦手。今回の放送のような機会をタダで見られるので(もちろんBS放送の受信料は払っていますし、東京電力の支払いも怠っていません)、慎ましく楽しんでいる身分です。

しかしメットの企画力は実に素晴らしく、今回もルネ・フレミングによるネトレプコ直撃インタヴューとか、ビバリー・シルズによるベル・カント・オペラの解説などは目から鱗もの。
苦手のベルリーニ、ドニゼッティにも興味が沸いてきます。
“ベルリーニやドニゼッティの歌劇は声の妙薬よ”というシルズの解説。なぜそうなのか、全くもって納得がいきました。

最初の魔笛が酷かったので、半ば冷やかし半分で見ていたケーブル・オペラ・フロム・メット。新シーズンは放送を見逃さないようにしなくちゃ。
それを見透かすように、松竹ウェブサイトからメール。今年の大晦日も歌舞伎座でメットからのライヴ中継やるそうです。グノーの「ロメオとジュリエット」。ネトレプコとアラーニャに、ドミンゴの指揮とか。もちろん有料なんだそうですけど、私はテレビ放送で我慢します。

それにしても三部作。凄かったぁ!! もう一度通して見て、感想はその後にします。来週あたり。

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