嵐の前の静けさ

今日は府中競馬場で東京優駿、いわゆる日本ダービーが行われますが、イギリスとフランスも1週間後に大一番を控えています。
そこで今週は正に嵐の前の静けさ。週末ながら日本では決して報道されないクラスのパターン・レースだけが静かに行われています。
まず英国はヘイドック・パーク競馬場のタイムフォーム・ジャリー・ステークス(GⅢ、4歳上、7ハロン30ヤード)。聞き慣れない名前ですが、以前は John of Gaunt Stakes として知られていたもの。普通に「ジョン・オブ・ゴーント」とは発音せず、“ジョンノゴント”と発音するようです。
John of Gaunt は14世紀の貴族で、初代ランカスター公を名乗った人物。競馬そのものとは関係ありませんが、ヘイドック・パークがあるランカシャー地方を代表するという意味のネーミングだと思います。
因みに Gaunt は、公の出身地であるベルギーの Gent のこと。これもベルギーでは「ゲント」とは読まず、“ヘント”と発音。いろいろためになるメリーウイロウの競馬日記でしょ。
さて昨日の「ジョンノゴント」、10頭が出走し、順当に1番人気(7対4)のメイン・エイム Main Aim が勝っています。2着は2馬身でビーコン・ロッジ Beacon Lodge 、3着は更に1馬身でアラビアン・グリーム Arabian Gleam 。
マイケル・スタウト厩舎、ライアン・ムーア騎手の黄金コンビです。
一方フランスはダービー・オークスの舞台であるシャンティー競馬場に開催を移し、パレ=ロワイヤル賞(GⅢ、3歳上、1400メートル)が行われました。
14頭立ての混戦、ゴール前も5頭がほぼ同時に雪崩れ込む激戦で、先頭でゴールインしたのはア・ドゥ・トレボル As De Trebol という馬。
以下頭差でダンケルク Dunkerque 、首差でマリオル Mariol 、短首でチェイジング・スターズ Chasing Stars 、ハナ差でパフューム・デ・デュー Parfum des Dieux 。
ゴール前のゴチャゴチャの審議があって、結局1着は2番手入線のダンケルク。ア・ドゥ・トレボルは2着降着でした。
勝馬の調教師はクリティック=ヘッド姐御、騎手はドミニク・ブフ。
今日の日曜日はシャンティーでGⅡ戦3連発があり、いよいよ話題はダービー、オークスへと移っていきます。

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