嬉しいG初勝利

タービー/オークス直前の週末は、恐らくイギリスでは最も静かな季節じゃないでしょうか。あのデットーリも日本で騎乗するのですから・・・。

それでも昨日はヘイドック競馬場でパターン・レースが一つ行われました。かつてジョン・ノゴーント・ステークス John of Gaunt S と呼ばれていましたが、改名されてジュリー・ステークス Jury S (GⅢ、4歳上、7ハロン)となったGⅢ戦です。
ヘイドックはイギリスとしては小回りの競馬場で、直線レースは5ハロンしかありません。7ハロン戦は第3コーナーの手前からスタートして、カーヴを大きく回って直線に入ります。馬場状態は基本的に good to firm でしたが、7ハロン戦の直線だけは good という発表になっていました。

1頭取り消して9頭立て。GⅠ(モーリス・ド・ギースト賞)馬で前走デューク・オブ・ヨーク・ステークスで2着(勝馬はデレゲイター Delegator)しているリーガル・パレード Regal Parade が7対4の1番人気。

カカトシ Kakatosi が逃げ、2番手に付けたザ・チェカ The Cheka が直線で先頭に立つと、本命リーガル・パレードの追い込みを1馬身4分の1差寄せ付けず優勝。内を通ったドンカスター・ロウヴァー Doncaster Rover が短頭差3着に健闘しました。
ザ・チェカは6対1の3番人気、今年5歳ですが3歳時には厩舎の期待も大きかった馬で、GⅠに出走したこともある馬。故障がちの馬で、陣営の忍耐強さが実った形です。去年の暮にせん馬にしたことも好結果に繋がったのでしょう。
今シーズンはアイルランドとウインザー競馬場で連続2着と復調の兆し、3戦目でのビッグ・タイトルでした。

勝馬にとっても、管理する女流調教師イヴ・ジョンソン・ホートンさんにとってもパターン・レース初勝利。騎乗していたのはトム・クィーリーです。イヴ師は2007年にライセンス取得、4年目での快挙でした。
馬主は英国のコメディアン、メル・スミスとアンソニー・パイ=ジェアリ氏。我慢強い人たちですね。

次はロイヤル・アスコットと行きたいところですが、GⅠ戦では相手が強すぎるし、グレードを落とせばペナルティーを背負うことになります。ということで、ドーヴィルに遠征してモーリス・ド・ギースト賞を狙う計画が浮上してきたようですね。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください