ニューマーケットの秋競馬

去年から大幅に変更されたイギリスの秋競馬、今年も前年に続いて9月最終週の3日間開催がスタートしました。
木曜日から土曜日まで、GⅠは3鞍、いずれも牝馬によるチャンピオンシップですが、初日のパターン・レースはサマーヴィル・トトソル・ステークス Somerville Tattersall S (GⅢ、2歳、7ハロン)一鞍です。
馬場は good 、1頭が取り消して7頭が出走してきました。6対5の1番人気は、このレースを前年も制しているハノン/ヒューズ・コンビのハヴァナ・ゴールド Havana Gold

レースは3番人気(9対2)ウェル・アクエインテッド Well Acquainted の逃げ。本命ハヴァナ・ゴールドは最後方に待機します。坂の昇り、内ラチ(スタンドに近い側)沿いに追い込んだハヴァナ・ゴールドの末脚が勝り、逃げたウェル・アクエインテッドを1馬身半差し切って優勝。外から追い込んだ勝馬と同じハノン厩舎の4番人気(7対1)、グリーン Glean が首差で3着。2番人気(7対2)のイブン・アラブ Ebn Arab は4着、イタリアのGⅢ(プリミ・パッシ賞)に勝ったシャノン厩舎のチルワース・アイコン Chilworth Icon も出走していましたが、3ポンドのペナルティーもあって5着敗退です。

パターン・レース初出走で初勝利となったハヴァナ・ゴールドは、前走ヘイドックのリステッド戦に勝っての連勝。その前はドーヴィルのリステッド戦(フランソワ・ブータン賞、1400メートル)で先頭に立った所で鞍ヅレを発生、ライアン・ムーア騎手が落馬する不運がありました。これを除けば4戦4勝となり、来年のクラシックを狙える器、2000ギニーには20対1から33対1のオッズが出されています。
同馬を管理するリチャード・ハノン厩舎、コンビを組むリチャード・ヒューズ騎手は、共に去年のクライアス Crius に続きこのレース2連覇。ハノン師は3勝目、ヒューズ騎手は4勝目となります。
去年の勝馬クライアスは、今年ハヴァナ・ゴールドが勝った同じヘイドックのリステッド戦(アセンダント・ステークス)では2着。同じローテーションでG戦を制したことになります。残念ながらクライアスはクラシックに乗れませんでしたが、ハヴァナ・ゴールドはどうでしょうか? 父はガリレオ Galileo 産駒のテオフィロ Teofilo (無敗の2歳チャンピオン)、陣営の期待を背負います。

ところでこの週末、所用で東京を離れます。ニューマーケット9月開催の続き、アメリカ競馬のレポートは若干遅れる予定。早ければ明日の夜になるでしょう。

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