シャンティーのGⅡ3連発

昨日の日曜日、パリ郊外のシャンティー競馬場でGⅡのパターン・レースが3鞍行われています。結果を簡単に。
サンドリンガム賞(GⅡ、3歳牝、1600メートル)。以前はリラ賞 Prix des Lilas と呼ばれていたオークス・トライアルですが、現在は性格が変わっています。
サンドリンガム Sandringham というのは英国王室が管理するロイヤル・スタッドがあるサンドリンガム地方のこと。この名称に替わったのは1973年のことで、その前年にエリザベス女王がフランス競馬を親しく観戦した記念だそうです。
9頭立て。人気はヘッド厩舎のオンリー・グリーン Only Green でしたが、4番手から抜け出したホームバウンド Homebound が快勝。2着は半馬身差でレッガーヌ Reggane 、3着は3馬身差でアリア・ディ・フェスタ Aria Di Festa の順。
調教師は今シーズン絶好調のジャン=クロード・ルゲ、騎手はクリストフ・ルメール、共にこのレース初制覇です。
勝馬は仏1000ギニーをスキップしてここに臨みました。次は7月のニューマーケットで行われるフォルマウス・ステークスに遠征する予定とか。
続いてシャンティー大賞典(GⅡ、4歳上、2400メートル)。これはかつてエヴリ大賞典として知られていたレース。
エヴリ競馬場は1973年に開設されましたが、1996年に閉鎖。その間この競馬場の呼び物レースでした。
エヴリの閉鎖と共にレースはシャンティー競馬場に移管され、現在のレース名に変更された次第。
7頭立て。圧倒的な人気になったのがルルーシュ厩舎の2頭出し、特に主力のマガダン Magadan でしたが、作戦実らずマガダンは惜しい3着。
勝ったのはイギリスから遠征したシンティロ Scintillo でした。2着は頭差でチンチョン Chinchon 、3着は更に半馬身差。
勝馬はハノン厩舎、ヒューズ騎乗の4歳馬。2歳の時にイタリアのグラン・クリテリウム(GⅠ)に勝っているものの本国ではやや格下。今シーズンはウィンター・ダービーに勝っていましたね。前走オーモンド・ステークスの2着馬。
厩舎筋では7月に行われるサン=クルー大賞典に再び遠征する由。そもそもこのレースはサン=クルーのトライアル戦の意味がありますから。
最後はグロ=シェーヌ賞(GⅡ、4歳上、1000メートル)。古馬の短距離路線として重要なレース、1857年創設の歴史があります。
グロ=シェーヌ Gros-Cchene とは、英語に訳せば Great Oak 「樫の大木」の意味。かつて存在したシャンティー競馬場の大樫を偲んで命名されたのだそうです。
去年のスプリント・チャンピオン、マルシャン・ドール Marchand D’Or が出走して2対1の本命に支持されましたが、9頭立て8着の大惨敗。今年に入ってからドバイ以来の惨敗続き、ヘッド師はここで休養を取らせる意向を明らかにしています。
勝ったのは2番人気(29対10)のタックス・フリー Tax Free 。デヴィッド・ニコルス調教師にとってはこのレース2勝目、騎乗した息子のエイドリアン・ニコルスはこのレース初勝利です。
2着は首差でブラック・マンバゾ Black Mambazo 、3着は1馬身半でベンバウム Benbaum 。
最後の直線で斜行する馬もあって審議になりましたが、結局入線どおりで確定しました。
グロ=シェーヌの前哨戦とも言えるサン=ジョルジュ賞でも勝馬が進路妨害で降着したように、このところのスプリント路線は激しい争いが目立ちます。
因みにサン=ジョルジュで棚ボタのムード・ミュージック Mood Music は今回5着、そのとき不利を受けたベンバウムが今回は3着という結果。
いずれにしても勝馬はロイヤル・アスコットのキングズ・スタンド・ステークスに遠征する予定だそうです。

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