仏オークスは決まり?

日曜日、シャンティー競馬場でディアーヌ賞が行われます。いわゆるフランス・オークス。こちらはダービーと違って2100メートルが本来の距離。牝馬の2400メートルは秋のヴェルメイユ賞まで温存、というのがフランス競馬の考え方でしょう。
昔は日本でもオークスは秋に施行されていました。 Weak Sex という思想ですが、必ずしも当たっていませんけどね。
(先週の仏ダービーが終わった後、ダービーの距離を2400メートルに戻すべきだという意見が多数出されました。アガ・カーン、ロワイヤー=デュプレ師、スミオン騎手等々から。当局のフランス・ギャロは変更の意思なしと却下しています。私は戻すべきだと思います。当局は何を考えているのか・・・)
さて仏オークス、枠順が発表になりました。まずそれを。
01.オネガ・レイク Onega Lake
02.シェディヤーマ Shediyama
03.エクレール・ド・リュヌ Eclair De Lune
04.スタチェリータ Stacelita
05.セレブラ Celebra
06.アナ・アメリカーナ Ana Americana
07.ファンタジア Fantasia
08.ボード・ミーティング Board Meeting
09.デノミネーション Denomination
10.タマジルテ Tamazirte
11.セリメーヌ Celimene
12.プルーマニア Plumania
圧倒的な人気になりそうなのが、前走サン=タラリ賞の圧勝で紹介したスタチェリータ。持ったまま6馬身の圧勝は、同じ日に演じられたウォッカの圧勝劇と重なるものがありました。
スタチェリータは、今シーズン絶好調のルゲ調教師/ルメール騎手のコンビであることで尚更支持を集めるでしょう。
何しろこのコンビ、最近のGⅠに4連勝中。クラシックに限っても既に仏1000ギニーと仏ダービーを制しています。勝てば三つ目のクラシック制覇という快挙。
スタチェリータの父はドイツのモンスン Monsun ですから重馬場はめちゃうま。オークスはサン=タラリほどの渋い馬場にはなりそうもありませんが、格の違いを見せ付ければ問題ないでしょう。
もし彼女を負かす馬がいるとすれば、スピードで勝る馬か。となると仏1000ギニー2・3着馬ですが、2着のタマジルテもまたルゲ厩舎。正に磐石の布陣と言ったところ。
海外からの挑戦は唯1頭。仏1000ギニー本命で3着敗退のファンタジア。ルカ・クマニ厩舎が送り込んできますが、主戦のデットーリはドイツでゴドルフィンの馬に乗る契約があり、今回はパスキエが乗り替わり。吉と出るか凶と出るか。
他ではぺネロープ賞勝ちのセリメーヌ、ヴァントー賞を制したデノミネーションあたりか。
サン=タラリでぶっちぎられたアナ・アメリカーナやプルーマニアでは苦しそう。
これまで名前の出なかった馬たちはクラシックに間に合った伏兵ばかり。この中に大物が潜んでいるか。
いずれにしてもスタチェリータ中心のディアーヌ賞でしょう。

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