グッドウッド2009・3日目
グッドウッド3日目のパターン・レースは3鞍。スプリンターとステイヤーのレースが並び、1日の番組としてバラエティに富む構成になっています。
ここでも行われたレース順(第2レースから第4レース)に紹介していきましょう。
アウディ・ステークス(GⅢ、3歳上、5ハロン)は最短距離で争われる一戦。古くからキング・ジョージ・ステークスとして知られてきたレースです。
創設は1911年。この年にキング・ジョージの戴冠があったのを記念した命名でしたが、2005年からスポンサーとなったアウディ Audi の名がレース名に変わっています。しかし一般的にはキング・ジョージ・ステークスで通用するもの。
1頭の取り消しがあっても17頭立て。好メンバーが揃い、実質的にはGⅠクラスの内容になりました。
勝ったのは4歳馬キングスゲイト・ネイティヴ kingsgate Native 。2着トータル・ギャラリー Total Gallery に2馬身4分の3差を付ける圧勝でした。3着は更に1馬身半でイングザイル Inxile 。9対4の1番人気に支持されたボーダーレスコット Borderlescott は4着止まりでした。
どれもこの競馬日記の常連ですね。
キングスゲイト・ネイティヴは一昨年、2歳時に既にGⅠを勝った馬。3歳シーズンを終えて今年からチーヴリー・スタッドで種牡馬として供用されていたのですが、32頭に種付けした時点で1頭も受胎が確認されず、再び競走馬として戻ってきた経緯があります。
去年まではベスト厩舎に所属していたのですが、今年からはサー・マイケル・スタウト師の管理下に。4歳初戦のアスコット(2008年に勝ったゴールデン・ジュビリー)はブービーに終りましたが、勝負勘を取り戻したここで見事に復活。古馬再生工場たるスタウト師の面目躍如と言ったところでしょう。
スプリンターにはあまり縁の無いスタウト師にとって、アウディは初制覇。騎乗したライアン・ムーアは2007年のムーアハウス・ラッド Moorhouse Lad に続く2勝目です。
都合によりこの日不在だったスタウト師に替り、以前の調教師であるベスト師とそれまでの馬主さんからも盛大な祝福が贈られていました。
続いて対照的なステイヤーズの一戦。グッドウッド・カップ(GⅡ、3歳上、2マイル)は19世紀から続いている伝統の長距離戦。現在でこそGⅡにランクされていますが、かつてはイギリスを代表する大レースに数えられていたものです。
今年は10頭が出走。2006年と2008年に勝ったイェーツが出てこなかったため、レース自体は混戦の感がありました。
勝ったのは6対4の1番人気を集めた元ドイツ馬のシャパレルリ Schiaparelli 。追いすがるムーリルヤン Mourilyan を1馬身抑えての貫禄勝ちです。3着は12馬身の大差が付いてザ・べッチワース・キッド The Betchworth Kid 。
シャパレルリはドイツ時代にGⅠに4勝していた馬。即ち、ドイツ・ダービー、ドイッチュランド・プライス、ヨーロッパ大賞典、それにイタリアのジョッキー・クラブ大賞典。他にドイツ・セントレジャー(GⅢ)も勝っていますから、ドイツ2冠馬でもあります。
イタリアのGⅠを制した時点でゴドルフィンに移籍。グッドウッド・カップはスロール厩舎に移ってから初勝利となります。
これまでは2400メートルを中心に活躍してきたため、今回は長距離戦に初挑戦。多少の距離不安はありましたが、問題にはなりませんでしたね。
次は再び1マイル半に戻ってドイツのバーデン大賞典を目標にする由。
スロール厩舎/デットーリ騎手のコンビは、グッド・カップ2勝目(前回は1999年のカイフ・タラ Kayf Tara )。
デットーリ騎手にとってこの勝利はグッドウッドでの記念すべき50勝目に当ります。この日ダブルを達成し、今開催のグッドウッドで3勝。ムーア騎手と並んで開催リーディングのトップに並びました。後2日、栄冠は誰の手に輝くでしょうか。
もう一鞍は、2003年創設の新しいレース、モエト・へネシー・フィリーズ・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル6ハロン)です。
創設時はリリー・ラングトリー・ステークスというレース名でしたが、去年からシャンペン・メーカー大手 Moet Hennessy がスポンサーとなったために現在のレース名に。
以前も紹介した記憶がありますが、リリー・ラングトリーとはエドワード7世の愛人でもあった女優(1853-1929)の名。
このレースは夕方4時がスタートでしたが、レース前に激しい豪雨となり、馬場は一部が重馬場となる状態でした。レースの時は嘘のように陽が射していましたがね。
9頭立て。勝ったのは12対1の中穴、セヴェンナ Sevenna です。2着は1馬身半でカシック・レディー Cassique Lady 、3着に首差でヴィクトリア・モントヤ Victoria Montoya 。
1番人気(3対1)のスアリーチェ Sualice は6着敗退。
セヴェンナはこれまでハンディキャップ・クラスで走っていた馬で、パターン・レースは初挑戦で初勝利。
ヘンリー・セシル厩舎、トム・クィーリー騎手ともにこのレースは初制覇となる初物尽くしでした。
ここでも行われたレース順(第2レースから第4レース)に紹介していきましょう。
アウディ・ステークス(GⅢ、3歳上、5ハロン)は最短距離で争われる一戦。古くからキング・ジョージ・ステークスとして知られてきたレースです。
創設は1911年。この年にキング・ジョージの戴冠があったのを記念した命名でしたが、2005年からスポンサーとなったアウディ Audi の名がレース名に変わっています。しかし一般的にはキング・ジョージ・ステークスで通用するもの。
1頭の取り消しがあっても17頭立て。好メンバーが揃い、実質的にはGⅠクラスの内容になりました。
勝ったのは4歳馬キングスゲイト・ネイティヴ kingsgate Native 。2着トータル・ギャラリー Total Gallery に2馬身4分の3差を付ける圧勝でした。3着は更に1馬身半でイングザイル Inxile 。9対4の1番人気に支持されたボーダーレスコット Borderlescott は4着止まりでした。
どれもこの競馬日記の常連ですね。
キングスゲイト・ネイティヴは一昨年、2歳時に既にGⅠを勝った馬。3歳シーズンを終えて今年からチーヴリー・スタッドで種牡馬として供用されていたのですが、32頭に種付けした時点で1頭も受胎が確認されず、再び競走馬として戻ってきた経緯があります。
去年まではベスト厩舎に所属していたのですが、今年からはサー・マイケル・スタウト師の管理下に。4歳初戦のアスコット(2008年に勝ったゴールデン・ジュビリー)はブービーに終りましたが、勝負勘を取り戻したここで見事に復活。古馬再生工場たるスタウト師の面目躍如と言ったところでしょう。
スプリンターにはあまり縁の無いスタウト師にとって、アウディは初制覇。騎乗したライアン・ムーアは2007年のムーアハウス・ラッド Moorhouse Lad に続く2勝目です。
都合によりこの日不在だったスタウト師に替り、以前の調教師であるベスト師とそれまでの馬主さんからも盛大な祝福が贈られていました。
続いて対照的なステイヤーズの一戦。グッドウッド・カップ(GⅡ、3歳上、2マイル)は19世紀から続いている伝統の長距離戦。現在でこそGⅡにランクされていますが、かつてはイギリスを代表する大レースに数えられていたものです。
今年は10頭が出走。2006年と2008年に勝ったイェーツが出てこなかったため、レース自体は混戦の感がありました。
勝ったのは6対4の1番人気を集めた元ドイツ馬のシャパレルリ Schiaparelli 。追いすがるムーリルヤン Mourilyan を1馬身抑えての貫禄勝ちです。3着は12馬身の大差が付いてザ・べッチワース・キッド The Betchworth Kid 。
シャパレルリはドイツ時代にGⅠに4勝していた馬。即ち、ドイツ・ダービー、ドイッチュランド・プライス、ヨーロッパ大賞典、それにイタリアのジョッキー・クラブ大賞典。他にドイツ・セントレジャー(GⅢ)も勝っていますから、ドイツ2冠馬でもあります。
イタリアのGⅠを制した時点でゴドルフィンに移籍。グッドウッド・カップはスロール厩舎に移ってから初勝利となります。
これまでは2400メートルを中心に活躍してきたため、今回は長距離戦に初挑戦。多少の距離不安はありましたが、問題にはなりませんでしたね。
次は再び1マイル半に戻ってドイツのバーデン大賞典を目標にする由。
スロール厩舎/デットーリ騎手のコンビは、グッド・カップ2勝目(前回は1999年のカイフ・タラ Kayf Tara )。
デットーリ騎手にとってこの勝利はグッドウッドでの記念すべき50勝目に当ります。この日ダブルを達成し、今開催のグッドウッドで3勝。ムーア騎手と並んで開催リーディングのトップに並びました。後2日、栄冠は誰の手に輝くでしょうか。
もう一鞍は、2003年創設の新しいレース、モエト・へネシー・フィリーズ・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル6ハロン)です。
創設時はリリー・ラングトリー・ステークスというレース名でしたが、去年からシャンペン・メーカー大手 Moet Hennessy がスポンサーとなったために現在のレース名に。
以前も紹介した記憶がありますが、リリー・ラングトリーとはエドワード7世の愛人でもあった女優(1853-1929)の名。
このレースは夕方4時がスタートでしたが、レース前に激しい豪雨となり、馬場は一部が重馬場となる状態でした。レースの時は嘘のように陽が射していましたがね。
9頭立て。勝ったのは12対1の中穴、セヴェンナ Sevenna です。2着は1馬身半でカシック・レディー Cassique Lady 、3着に首差でヴィクトリア・モントヤ Victoria Montoya 。
1番人気(3対1)のスアリーチェ Sualice は6着敗退。
セヴェンナはこれまでハンディキャップ・クラスで走っていた馬で、パターン・レースは初挑戦で初勝利。
ヘンリー・セシル厩舎、トム・クィーリー騎手ともにこのレースは初制覇となる初物尽くしでした。
豪雨の映像はこちら。↓
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