グッドウッド2009・千秋楽

今年のグローリアス・グッドウッドも最終日を迎えました。しかし天候は最悪、フォト・アルバムでも一目瞭然のように、霧雨でほとんどレースが見えない状態です。↓
http://gallery.sportinglife.com/Gallery_Detail/0,17732,13262_5465773,00.html
千秋楽のパターン・レースは唯一つ。GⅠのナッソー・ステークス(GⅠ、3歳上牝、1マイル1ハロン192ヤード)は、ほぼ2000メートルで争われる牝馬の3歳・古馬混合戦。
1840年創設の歴史あるレースですが、古馬に解放されたのは1975年から。パターン・システム導入時はGⅡでしたが、1999年からGⅠに格上げされています。
グッドウッドのGⅠはサセックスとナッソーだけですが、サセックスが最初からGⅠだったのに対し、ナッソーは最近GⅠに格上げされたという点に違いがあります。
今年は10頭立て。3歳と古馬は5対5という互角のメンバー構成で行われました。
結果はミッドデイ Midday が快勝。2着は2馬身4分の1差で1番人気(5対2)のレインボウ・ヴュー Rainbow View 、更に半馬身で上がり馬マネーキャントバイミーラヴ Moneycantbuymelove が追い込んで3着という結果でした。
1着から3着まで3歳馬が独占、今年の3歳のレヴェルが高いことを証明しています。古馬では、5歳のバーシバ Barshiba の4着が最高。
勝ったミッドデイはご存知の通りサリスカのライヴァル。オークスでは接戦でしたが、重馬場の愛オークスは離された3着。セシル調教師は、サリスカの出ないナッソーにGⅠ制覇を託してきたのです。
しかし馬場はアイルランド同様に重馬場。これがミッドデイの人気をやや落としていたのですが、そこは実力。馬場を克服しての栄冠です。
騎手はトム・クィーリー、セシル厩舎期待の主戦。
レインボウ・ヴューはまたしても2着止まり。去年の無敗馬は今年未だ勝鞍がありませんが、堅実にGⅠの掲示板に乗る能力は称えられて良いでしょう。
3着のマネーキャントバイミーラヴは、サリスカと同じベル厩舎の管理馬。この結果はサリスカの優位を証明しただけに、ベル調教師も大満足のはず。
セシル師によれば、ミッドデイのベスト距離は2000メートル。次はロンシャンのオペラ賞を狙う意向のようです。
ところで、この日は伝統のハンデ戦、スチュワーズ・カップも行われています。26頭立てのギャンブルですから、一般的にはこちらの方が人気を集めていました。
勝ったのはシンコーフォレスト産駒の Genki という馬。ついつい「元気」と発音したくなりますが、どうも「ジェンキ」というのが現地での呼び方みたい。
今年のグッドウッド、リーディング・ジョッキー争いは、最終日にダブルを達成したライアン・ムーアが通算で5勝。4勝のデットーリを抑えて2度目の栄冠を獲得しました。
リーディング・トレーナーは5勝のマーク・ジョンストン師。何と12年間で7度目のタイトル奪取という偉業達成です。
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