グッドウッド2009・4日目

4日目のパターン・レースも3鞍。順次行きましょう。
グローリアス・ステークス(GⅢ、4歳上、1マイル4ハロン)は1979年にアリシドン・ステークスの名で創設されたレースで、1989年から現在の名前に変更になっています。
パターン・レースに格上げされたのは去年からで、まだGⅢとしては2回目。
9頭立て。最後の競り合いを制したのはイラストリアス・ブルー Illustrious Blue 、首差2着に1番人気(7対2)のウォーリンガー Warringah 、更に1馬身4分の3で3着にハリカーナッサス Halicarnassus 。
イラストリアス・ブルーは9対1でした。
調教師はジム・クロウリーさん。騎手はウイリアム・ナイトくんです。
勝ったイラストリアス・ブルーはグッドウッド競馬場のスペシャリストとして知られる馬で、これで生涯成績は41戦8勝になると思いますが、何とグッドウッドは6勝目。こういうのを「Course Specialist」と呼びます。恐らくこのコース独特の坂の上り下り、直線へのカーヴの具合などが馬の意欲を搔き立てるのでしょう。
続くリッチモンド・ステークス(GⅡ、2歳、6ハロン)は1877年創設の伝統ある2歳戦。19世紀から20世紀初頭にかけては、このレースの勝馬がクラシックに勝つケースが多かったのですが、最近は稀になってしまいました。
戦後、このレースの覇者でクラシックを制したのはパレスタイン(2000ギニー)だけ。果たして今年の勝馬はどうなるでしょうか。
9頭立てを制したのは6対5の1番人気を集めたディック・ターピン Dick Turpin 。2着に3馬身差でバズワード Buzzword 、3着は頭差でスターゲイズ Stargaze の順。
ディック・ターピンはこれで3戦3勝。無敗を更新しましたし、勝ち方もこの馬だけ1頭抜けた感じ。まだまだ上を目指せる馬かも知れません。
リチャード・ハノン厩舎・リチャード・ヒューズ騎手のコンビは、去年のプロリフィック Prolific に続いて2連覇となります。
今年のハノン厩舎の2歳馬は当たり年。現時点で抜けた存在のクリフォード・クリフスはもちろん、グッドウッド初日にモールコムを制したムシュー・シュヴァリエもハノン師が管理しています。
来年のクラシックに一番近い位置にいるのがハノン師と言えましょう。
最後はオーク・トゥリー・ステークス(GⅢ、3歳上牝、7ハロン)。これは2004年からGⅢに格上げされた牝馬限定の7ハロン戦。
13頭立てを制したのは9対1のサマー・フェート Summer Fete 、2着は1馬身4分の1でセレクト Select 、頭差3着にプリーズ・シング Please Sing 。1着から3着まで3歳馬が入っています。
2対1の1番人気に推されたゴールデン・ストリーム Golden Sream (この馬も3歳)は10着惨敗。
サマー・フェートは2歳時にリステッドに勝った芦毛馬ですが、パターン・レースは初勝利となります。ここでは強烈な差し足がピタリと決まりました。
ブライアン・スマート厩舎、リチャード・マレン騎乗。
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