ヨウシュヤマゴボウ

私の意識の中では雑草の王者とも言えるのがヨウシュヤマゴボウです。
花期の頃はあまり目立ちませんが、果実が熟してくると俄然存在感を増してくるのがこれ。
今は未だ果実が白色のものが多いのですが、これが紫からほとんど黒に変わると、いよいよ毒々しい様相を呈してきます。今はその途上という感じ。
子供の頃からあったように思いますが、最近は特に目立ってきたように思います。
ある程度広さのある空き地には必ず出てきますし、例えば家と家との境目、日光がほとんど差し込まないような隙間でも実をつけている株があります。
こうなると不気味なほどですね。
私の場合、これに出遭わない散歩コースは皆無ですな。
実をつぶすと青インクみたいな汁が出てきて、これで遊んだような記憶もあります。
実際、アメリカではインク・ベリー ink berry という名前だとか。
条件が整うと人の背丈以上に伸びるのも圧迫感を与える要因。
大きなものになると幹も太くなり、草ではなく樹ではないかと疑ってしまいます。
漢字は「洋種山牛蒡」で、洋酒じゃありませんよ。決してこの植物からワインは取れませんから念のため。
牛蒡は、根がゴボウに良く似ているからですが、有毒だそうですから食べないこと。
学名は Phytolacca americana フィトラクカ・アメリカナ。その名の通り北アメリカ原産。
明治初期に渡来したそうで、レッキとした帰化植物です。
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