ドンカスター開幕

9月のドンカスター競馬場。セントレジャー開催が一昨日から始まっています。
火曜日から土曜日までの4日間。メインはもちろん土曜日のセントレジャー。
9日の初日はパターン・レースが組まれていないため、この日記では取り上げませんでした。
そして昨日。この日はレディース・デイに当っていて、牝馬のためのレースが多く組まれていました。
パターン・レースは、牝馬のセントレジャーという異名を取るパーク・ヒル・ステークス(GⅡ、3歳上牝、1マイル6ハロン132ヤード)一鞍だけ。
セントレジャーと同じ距離で争われるこのレース、確かに以前は3歳馬限定でしたが、現在は古馬にも解放されて「牝馬のセントレジャー」という性格は消滅しています。
(尤もヨーロッパ各国のセントレジャーは軒並み古馬にも解放され、セントレジャー本体がクラシック・レースではなくなってしまいましたがね)
今年は11頭の最終登録がありましたが、2頭が取り消して9頭立て。古馬6頭に対し3歳は3頭という内訳でした。
しかしその3歳が1着と3着に食い込み、今年の3歳レヴェルの高さを反映した結果となりました。
勝ったのはザ・ミニヴァー・ローズ The Miniver Rose 、2着に短頭差で4歳のスターファラ Starfala 、2馬身半遅れた3着に1番人気(6対5)に支持された3歳のタノウラ Tanoura の順。
勝馬の調教師はリチャード・ハノン、意外にもパーク・ヒルは初制覇です。騎手はハノン師と度々組んで良い仕事をしているパット・ドブスくん。
勝ったザ・ミニヴァー・ローズはオークスでサリスカの5着に入っていた実力馬ですが、長距離血統のため使えるレースが少なく、この日はオークス以来の競馬でした。オッズが28対1と下がっていたのは、如何にも人気の盲点だった気がします。
本命ながら3着に敗退したオックス厩舎(アイルランドから遠征)のタノウラは、スタートの出遅れが全て。騎乗したキネーン騎手も無念だったでしょう。
ところでここ何日かの英国電子競馬新聞の見出しは、復帰したキーレン・ファロン騎手の一挙手一投足ばかりに集中しています。
この日記では最初の三日間で1勝まで報告したはず。
その後のファロン騎手の進撃は凄まじいものがあり、月曜のフォークストーンでクマニ厩舎と組んでトレブル(1日で3勝)を記録。火曜日は未勝利だったものの、開幕したドンカスター初日(9日)にダブル、そして昨日の二日目も同じくダブルを達成しています。
この日はリステッドながらクマニ厩舎のファンテージア Fantasia に騎乗して快勝。1000ギニートライアルを圧勝して仏1000ギニーで1番人気になった、あのジョージ・ストローブリッジ所有の3歳ですね。
このリステッド戦、面白いことに日本中央競馬会がスポンサーになった Japan Racing Association Sceptre Stakes という名前が付いています。
それにしてもファロン騎手、復帰して一週間で8勝は流石に名手の証拠でしょう。
今後の話題を独占しそうな勢い、残りシーズンで50勝以上に賭けておけばよかったかなぁ~。
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