アイルランド、最後のパターン・レース

2009年のアイルランド平場シーズン、愈々最後のパターン・レースが行われました。10月26日のレパーズタウン競馬場、キラヴュラン・ステークス(GⅢ、2歳、7ハロン)。
1987年に創設された当時はシルケン・グライダー・ステークスと呼ばれていた2歳牝馬限定のレースでしたが、現在では改名され、1995年からは牡馬にも開放されて現在に至っています。

今年は10頭立て。
オブライエン厩舎が送り込んだ3頭からロード・ハイ・アドミラル Lord High Admiral が飛び出して逃げましたが、最後は7対1のフリー・ジャッジメント Free Judgement が抜け出し、余裕を残して楽勝しました。2着は2馬身差で逃げ粘ったロード・ハイ・アドミラル、3着に短頭差でケレダーリ Keredari の順。
6対4の1番人気に支持されたサンダー・ブリッジ Thunder Bridge は未だこれが2戦目の馬、経験の浅さもあって5着に終わりました。

勝ったフリー・ジャッジメントはジム・ボルジャー厩舎、ケヴィン・マニングが騎乗していましたが、前走は格上のデューハースト・ステークス(GⅠ)。デューハーストでは同厩の本命馬チャバル Chabal のペースメーカーとして出走して8着に入っていました。

チャバルは10着に惨敗していましたから、結果としてはフリー・ジャッジメントの方が上位入線したことになります。ここではクラスを落としたGⅢ戦、相手が楽だったとも言えるでしょう。マニングくんもあまり無理せず勝てたようです。

これが2勝目ですが(1勝目はオールウェザー・コースでのもの)、1マイルに向いた馬ということで何処かのギニーを狙うという構想のようです。

私が取り上げてきた英愛仏のパターン・レース、これでイギリスとアイルランドが全ての日程を終えました。
後はフランスのみ。こちらは11月一杯まで、最後の日程が残されています。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください