今週末はブリーダーズ・カップ

今年もブリーダーズ・カップが近付いてきました。去年も同じようなタイトルの日記をアップしていますから、能書きは繰り返しません。要するにアメリカ競馬はド素人なので、ヨーロッパ的視点から触れるだけです。

今年も去年と同じサンタ・アニタ競馬場。11月6日(金)と11月7日(土)の二日間開催で、行われるレース数は14レース。大部分がGⅠですが、いくつか例外もあります。但し、去年より格上げされたものもあります。それは個々に。

去年同様、発走時間順に紹介しておきます。

11月6日(金)

20時35分 Marathon 3歳上、1マイル6ハロン 10頭
21時08分 Juvenile Fillies Turf 2歳牝、1マイル 14頭
21時45分 Juvenile Fillies 2歳牝、1マイル110ヤード、12頭
22時23分 Filly & Mare Turf 3歳上牝、1マイル2ハロン、8頭
23時02分 Filly & Mare Sprint 3歳上牝、7ハロン、9頭
23時45分 Ladies Classic 3歳上牝、1マイル1ハロン、8頭

11月7日(土)

18時45分 Juvenile Turf 2歳牡せん、1マイル、14頭
19時23分 Turf Sprint 3歳上、6ハロン110ヤード、16頭
20時10分 Sprint 3歳上、6ハロン、9頭
20時49分 Juvenile 2歳牡せん、1マイル110ヤード、13頭
21時28分 Mile 3歳上、1マイル、11頭
22時12分 Dirt Mile 3歳上、1マイル、10頭
22時57分 Turf 3歳上、1マイル4ハロン、8頭
23時45分 Classic 3歳上、1マイル2ハロン、13頭

各レースを簡単に。

11月6日

① マラソン。去年に続いてノン・グレード。距離は去年より2ハロン伸びています。去年の覇者ムハンナク Muhannak も出走してきましたが、ゴドルフィンのマスタリー Mastery がデットーリ騎乗で有力。相手はセシル厩舎のファーザー・タイム Father Time か。オブライエン/ムルタもマン・オブ・アイアン Man Of Iron で参戦。

② ジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ。これも去年同様ノン・グレード。去年の勝馬はマラム Maram 。芝コースだけにオブライエン/ムルタのリリー・ラングトリー Lillie Langtry に期待。相手はアメリカの無敗馬ハウス・オブ・グレイス House Of Grace か。

③ ジュヴェナイル・フィリーズ。GⅠ。去年はスターダム・パウンド Stardom Bound 。4戦3勝のブラインド・ラック Blind Luck 、3戦2勝のネグリジー Negligee の争いらしい。ヨーロッパ勢はお休み。

④ フィリー・アンド・メア・ターフ。GⅠ。去年の覇者フォエヴァー・トゥギャザー Forever Together の連覇濃厚。相手はセシルが送り込むオークス2着のミッドデイ Midday 。

⑤ フィリー・アンド・メア・スプリント。今年からGⅠにランクアップ。ここも去年の勝馬ヴェントゥーラ Ventura の連覇濃厚。相手もアメリカの強豪インフォームド・デシジョン Informed Decision か。ヨーロッパ勢ではフランスのヘッド厩舎がオンリー・グリーン Only Green で参戦。

⑥ レディーズ・クラシック。GⅠ。去年はゼンヤッタ Zenyatta 。ゴドルフィンの2頭出しはココア・ビーチ Cocoa Beach とミュージック・ノート Music Note 、優勝候補はミュージック・ノートの方でしょう。相手はアメリカで5連勝中のケアレス・ジュエル Careless Jewel 。ゴスデン厩舎はレインボウ・ヴュー Rainbow View に密かな期待を寄せています。

11月7日

① ジュヴェナイル・ターフ。今年からGⅡに格下げ。去年の覇者インタラクティフ Interactif が連覇に向け視界良好。芝コースでヨーロッパ勢にも期待がかかります。中でもゴスデン厩舎のパウンスト Pounced はデットーリに託して有力。オブライエン/ムルタはヴァイカウント・ネルソン Viscount Nelson 、ノセダ厩舎はオウサム・アクト Awesome Act 、ゴドルフィンがバズワード Buzzword で挑むのも注目したいところ。

② ターフ・スプリント。ノン・グレードからいきなりGⅠに格上げ。去年の覇者デザート・コード Desert Code は今年の成績が今一つ。替って2連勝のカリフォルニア・フラッグ California Flag が最有力。相手はダイアモンドレラ Diamondrella という構図らしい。ノセダ厩舎のストライク・ザ・ディール Strike The Deal にキーレン・ファロンが騎乗するのに期待しましょう。

③ スプリント。GⅠ。去年はミッドナイト・リュート Midnight Lute 。連体率100パーセントのゼンセーショナル Zensational は名前の通りセンセーショナルか。相手のガイェーゴ Gayego はゴドルフィンの馬。ヨーロッパからはノセダ/デットーリがフリーティング・スピリット Fleeting spirit で果敢に挑戦します。

④ ジュヴェナイル。GⅠ。去年の覇者ミッドシップマン Midshipman は、今年はダート・マイルに挑戦。4戦無敗のアメリカ代表ルッキン・アット・ラッキー Lookin At Lucky が強そうです。相手もやはりアメリカのドゥ・ファニーボーン D’ Fennybone ですが、名前が風変わりですね。ダートながらヨーロッパからの参戦も多彩で、ゴドルフィンのヴェイル・オブ・ヨーク Vale Of York はアジテビ騎手。ミーハン厩舎からはレイディオヘッド Radiohead 、そしてオブライエンはアルフレッド・ノーベル Alfred Nobel とベートーヴェン Beethoven の2頭出し。人気はないけれど、デューハーストに勝ったベートーヴェンがどんなレースをするかに注目しましょう。

⑤ マイル。GⅠ。去年圧勝したゴールディコヴァ Goldikova が今年も中心になりそうな気配です。前走フォレ賞3着で期待を裏切ったのは気かがりですが、ヘッド師がどう馬を立て直してくるか。相手もゴドルフィンのデレゲイター Delegator が有力。ここは毎年ヨーロッパ勢が活躍しているだけに、落とせません。他にスタウト厩舎はザシント Zacinto 、ゴドルフィンのグラディオトーラス Gladiotorus も参戦。

⑥ ダート・マイル。これも去年のノン・グレードからGⅠに。去年はアルベルトゥス・マクシムス Albertus Maximus 。ダートにも拘わらずオブライエン/ムルタがマスタークラフツマン Mastercraftsman で挑むのが大注目。何故芝でなくダートを選んだのでしょうかねぇ。余程ダート適性に確信があるのでしょう。アメリカのパルスペイ Bullsbay には意地がありますから、どうなりますか。去年ジュヴェナイルに勝ったゴドルフィンのミッドシップマン Midshipman はダートの実績に文句なし。

⑦ ターフ。GⅠ。これもヨーロッパ勢は押さえたいレース。去年の覇者コンデュイ Conduit が連覇をかけます。この後は日本で種牡馬になる予定ですから、日本のファンも大注目。相手もゴスデン厩舎のダー・レ・ミ Dar Re Mi か。イギリスのワン・ツーの可能性あり。スタウト厩舎はスパニッシュ・ムーン Spanish Moon も参戦させてコンデュイを援護しています。ミーハム厩舎からはレッド・ロックス Red Rocks も。

⑧ クラシック。GⅠ。去年はダートながらヨーロッパのレイヴンズ・パス Raven’s Pass が制しました。今年は何とオブライエン/ムルタのリップ・ヴァン・ウィンクル Rip Van Winkle でヨーロッパ2連覇を目指します。相手と目されるゼンヤッタ Zenyatta は去年のレディーズ・クラシックの覇者。セシル厩舎からはトゥワイス・オーヴァー Twice Over もクラシック制覇を狙います。

 

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