ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル(31)

第115シーズンのプログラムは今回で終了です。即ちミトロプーロスがニューヨーク・フィルの音楽監督としてのプログラムの最終回でもあります。

 

1957年4月25・26日 カーネギーホール
 カーター/祝日序曲
 ベートーヴェン/交響曲第8番
 ブラームス/ピアノ協奏曲第2番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ピアノ/ルイス・ケントナー

1957年4月28日 カーネギーホール
 バッハ=レスピーギ/パッサカリアとフーガ ハ短調
 カーター/祝日序曲
 ブラームス/ピアノ協奏曲第2番
 ブラームス/大学祝典序曲
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  ピアノ/ルイス・ケントナー

1957年5月2・3日 カーネギーホール
 ベルリオーズ/序曲「海賊」
 ウォルトン/チェロ協奏曲
 ダルラピッコラ/タルティニアーナ
 メンデルスゾーン/交響曲第3番
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  チェロ/グレゴール・ピアティゴルスキー

1957年5月5日 カーネギーホール
 シャーウッド/序奏とアレグロ(世界初演)
 ベートーヴェン/交響曲第8番
 ウォルトン/チェロ協奏曲
 チャイコフスキー/イタリア奇想曲
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  チェロ/グレゴール・ピアティゴルスキー

1957年5月9・10日 カーネギーホール
 ベンツォン/短い変奏曲 Variazioni Brevi (アメリカ初演)
 コダーイ/ハンガリー詩編
 フォス/合唱と管弦楽のための「詩編」(世界初演)
 ウォルトン/ベルシャザールの饗宴
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  テノール/デーヴィッド・ロイド
  バス/ジョルジョ・トッツィ
  合唱/スコラ・カントルム(合唱指揮/ヒュー・ロス)

1957年5月12日 カーネギーホール
 コダーイ/ハンガリー詩編
 フォス/合唱と管弦楽のための「詩編」(世界初演)
 ウォルトン/ベルシャザールの饗宴
  指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
  テノール/デーヴィッド・ロイド
  バス/ジョルジョ・トッツィ
  合唱/スコラ・カントルム(合唱指揮/ヒュー・ロス)

          **********

5月5日に世界初演されたシャーウッド Gordon Sherwood (1929- ) は、コープランドに学んだアメリカの作曲家。ここで演奏された作品は、交響曲第1番作品3の第3・第4楽章に相当するものだそうです。
その第1交響曲のCDに付けられた解説が以下で読めますから、興味ある方はどうぞ。↓

http://www.arkivmusic.com/classical/Name/Gordon-Sherwood/Composer/106232-1;jsessionid=1B2812ED2AAB94C8710DB472D825857A

5月9日にアメリカ初演されたベンツォン Niels Bentzon (1919-2000) は、コペンハーゲンに生まれ、フレデリックスベリに没したデンマークの作曲家。12音技法やジャズの影響も受けた人で、交響曲は15曲、ピアノ協奏曲が8曲、ピアノ・ソナタは20曲以上もあるのだそうです。
ウィリアム・ハンセン社のスコアを買うと、裏のカタログに名前が載っていて気になっていた作曲家です。
ハンセンのホームページ↓ にはもっと詳しい情報が掲載されています。作品リストの管弦楽曲をクリックし、リストの最後に出てくるのがミトロプーロスが取り上げた作品。

http://www.ewh.dk/Default.aspx?TabId=2449&State_2955=2&composerId_2955=103

それにしても5月9日と10日のプログラムは凄い!! 初演作品が二つあるだけでなく、コダーイとウォルトンの合唱を含む大作とは・・・。リハーサルする時間があったのでしょうかね。

 

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