アスコット・サマー・マイル

昨日のパターン・レースはアスコットの1鞍だけ。サマー・マイル・ステークス(GⅡ、4歳上、1マイル)です。
このマイル戦の起源は、リングフィールドで行われていたシルヴァー・トロフィーと呼ばれるレースです。それが様々な変遷を経て、7月初めにアスコットで行われる4歳上のマイルGⅡ戦になったのは2007年のこと。この条件に落ち着いてから4回目を迎えます。

当初の登録は10頭でしたが、当日の朝になって有力馬が2頭取り消しました。プレッシング Pressing は脚部不安を発症、アレクサンドロス Alexandros は馬場が硬過ぎるという理由です。

やや興味が殺がれた形ですが、5対2の1番人気に支持されたのは、ロイヤル・アスコットのクィーン・アン・ステークスでゴールディコヴァとパコ・ボーイの3着に健闘したドリーム・イーター Dream Eater でした。

最後の直線の攻防、コース中央から延びるドリーム・イーターを外から追い上げてきたのはフランスから挑戦してきたヴェルティジヌー Vertigineux 。そこに最内を衝いて4対1の2番人気を集めたプレミオ・ロコ Premio Loco が並びかけます。

3頭の叩き合いから最後に抜け出したのは最内のプレミオ・ロコ、1馬身2着に外のヴェルティジヌー、首差3着が中央のドリーム・イーターの順でした。

プレミオ・ロコはクリス・ウォール厩舎、ジョージ・ベイカー騎乗。前走ニューマーケットのクライテリオン・ステークス(GⅢ)に続いてパターン・レース2連勝です。
同馬は去年、5歳時にドイツでGⅡ戦に2勝していましたが、自国イギリスでのパターン勝利は前走が最初。これで堂々GⅠ戦にチャレンジする資格を得たと言えましょう。
但し陣営ではゴールディコヴァとの対決は避けたい意向ですが・・・。

後方から進み、直線で内を縫うように進出、何度か他馬と接触しながらの勝利でしたが、勇気ある騎乗を見せたベイカー騎手は不注意騎乗を指摘されて4日間の騎乗停止処分を受けてしまいました。
ま、仕方無いところでしょうね。あそこでこじ開けなければ勝てませんから。

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