レパーズタウンのGⅢ

昨日のアイルランド、レパーズタウン競馬場で2鞍のGⅢ戦が行われました。イヴニング開催ですから、数時間前に終わったばかりの情報です。

先ず2歳戦のタイロス・ステークス(GⅢ、2歳、7ハロン)。去年は今年の愛ダービー覇者ケープ・ブランコ Cape Blanco が勝ち、一昨年の勝馬リップ・ヴァン・リンクル Rip Van Winkle は去年のチャンピオン・マイラーに成長しました。
更に2007年はニュー・アプローチ New Approach 、2006年がテオフィロ Teofilo と、毎年のように後の大スターを輩出してきた2歳戦。今年も4頭と出走頭数こそ少ないながら、内容は大いに注目される一戦です。

1対7(日本流に言えば単勝1.17倍)という圧倒的な1番人気に支持されたオブライエン厩舎のゾッファニー Zoffany が、期待通りに圧勝しています。ブックメーカー泣かせのレースでしょう。

2着は2馬身差でオブライエン厩舎のペースメーカーを務めたハイ・ルーラー High Ruler 、3着は半馬身差でジョリー・ジオコンド Jolie Jioconde の順。

エイダン・オブライエン師のワン・ツー・フィニッシュですが、厩舎としても3連覇達成となります。
師にとって7勝目のタイロス、ムルタ騎手にとっては3年連続で3勝目ですね。

ゾッファニーはロイヤル・アスコットのコヴェントリー・ステークスこそ4着でしたが、負けはその一戦だけ。これで5戦4勝という戦績になります。来年の2000ギニーに向けたオッズは25対1で変わらず、今日はあまり得意ではない渋った馬場を経験したのが収穫でしょうか。

続いてメルド・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル1ハロン)。
3歳馬4頭、古馬2頭の6頭立てでしたが、ここも大本命が順当に結果を出しました。4対6のフェイマス・ネイム Famous Name
デルモット・ウェルド厩舎の5歳馬で、鞍上はパット・スマーレン騎手。2着は2馬身半差でオブライエン厩舎の3歳馬スタインベック Steinbeck (愛2000ギニー4着馬)、更に5馬身離されて3着にはビー・リメンバード Bea Rememberd という結果です。

フェイマス・ネイムはレパーズタウン競馬場のスペシャリストで、全9勝のうち5勝がこのコースでの記録です。
しかも今シーズンは3戦全勝、全てレパーズタウンでのもの。シーズン・デビューのリステッド戦、前走GⅢ(アメジスト・ステークス)に続いてGⅢ2連勝となります。

馬場も得意の渋った馬場。重の1マイル戦でこの馬を負かすのは相当なクラスの馬でないと無理だろう、というのがウェルド師の見解です。
この後はドーヴィルのジャック・ル・マロワ賞、アメリカのアーリントン・ミリオンなどを狙うことになりますが、キーポイントは馬場状態でしょう。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください