強者弱者(165)

我毛香

 われもかうも八月の末より咲き出づ。其花坊主頭の形をなし、はじめは赤色なれど日を経るに随ひて紫黒色に変ず。われもかうをかる萱と思ひなす人また却々に多し。坊主の連想より来る独断と知るべし。

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我毛香(われもこう)は、吾亦紅とも吾木香とも書きます。山野に多い花という印象がありますが、平地にも見られるもの。東京都内で自生してる所は少なくなりましたが、私は2箇所だけ知っています。

昨日も取り上げましたが、かる萱はイネ科の植物であるのに対し、ワレモコウはバラ科の植物。花(または穂)の色が赤茶色である所は似ていますが、全く別の植物です。
当時はこうした勘違いが多かったのでしょう。

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