最後のニューマーケット

今週の土曜日(10月20日)、ニューマーケット競馬場で今年最後の大レース開催があります。この日は7レースですが、一つを除いて全てパターン・レース。その意味ではロンシャンの凱旋門賞開催に匹敵するでしょう。パターンではない一つも、伝統のハンデ戦。セザレウィッチ・ハンデですから、馬券ファンには人気のあるレースです。
概要は、

1 チャレンジ・ステークス Ⅱ 3歳上 7ハロン
2 デューハースト・ステークス Ⅰ 2歳 7ハロン
3 チャンピオン・ステークス Ⅰ 3歳上 1マイル2ハロン
4 セザレウィッチ・ハンデ
5 ロックフェル・ステークス Ⅱ 2歳牝 7ハロン
6 ジョッキー・クラブ・カップ Ⅲ 3歳上 2マイル
7 ベンティック・ステークス Ⅲ 3歳上 6ハロン

もちろん目玉はGⅠのチャンピオンとデューハーストです。凡そ2000メートルのチャンピオン・ステークスは凱旋門賞以上に歴史のある、伝統の一戦。19世紀においてはシーズン最後の大一番でした。
去年は凱旋門2着のプライドが勝ちましたし、1970年は凱旋門で無敗記録を破られたニジンスキーが挑戦、ここでもロレンザッキオの後塵を拝して寂しく引退していったレースでもあります。
今年はメンバーが小粒ですね。エクリプスに勝ったナットナウカト、仏ダービー2着のリテラト、キングジョージ3着のマラーヘルくらいでしょうか。

そこで注目は断然デューハーストですね。現在のところ14頭の登録がありますが、勝負は4~5頭に絞られましょう。
今期はもう出ない、と言われていたニュー・アプローチが出走に踏み切ったようですね。4戦無敗、8月のフューチュリティー(8月26日の日記)と9月のナショナル・ステークス(9月17日の日記)を制した馬。現在のところ2歳最強と目されています。
ナショナルでニュー・アプローチに敗れたリオ・デ・ラ・プラタも雪辱を期します。8月のヴィンテージ・ステークス(8月2日の日記)に勝ち、先日はロンシャンでグランクリテリウム(10月8日の日記)を圧勝して今度こそ、か。

未知の魅力は2頭。
3戦無敗のレーヴンズ・パスは、9月にソラリオ・ステークス(9月3日の日記)を7馬身差で圧勝した馬。
もう1頭のファスト・カンパニー。こちらは2戦無敗、8月のアコーム・ステークス(8月22日の日記)を、これも圧勝しています。
この4頭の対決、今からワクワクしてます。人気は、
15対8 ニュー・アプローチ
5対2  レーヴンズ・パス
7対2  リオ・デ・ラ・プラタ
7対1  ファスト・カンパニー
9対1  マッカートニー

となっています。5番人気のマッカートニーは、4戦3勝の上がり馬。これにも可能性あり。9月にシャンペン・ステークスを勝ったドイツ産馬です。
先行してバテないニュー・アプローチ、追い込みにかけるリオ・デ・ラ・プラタ、共に底知れぬ実力を感じさせるレーヴンズ・パスとファスト・カンパニー、上昇著しいマッカートニー。各陣営の作戦も見どころ。
まぁ、この5頭。単にデューハーストの結果だけでなく、来シーズンのクラシックを占う意味でも、朝一番に電子新聞をチェックしなければなりません。

 

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