メゾン=ラフィットでG戦に連勝

昨日の金曜日は、フランスのメゾン=ラフィット競馬場でG戦一鞍、クリテリウム・ド・メゾン=ラフィット Criterium de Maisnos-Laffitte (GⅡ、2歳、1200メートル)が行われました。去年から開催時期が変更され、それまでの11月末から1か月も早まった2歳G戦です。距離が1200メートルということで、来年のクラシックというよりコモンウェルス・カップに向けての資質探しという意味合いが出てきました。

今年は馬場が good to soft と重く、2頭が取り消して7頭立て。英国から遠征した3頭の中で、前走ミドル・パーク・ステークス(GⅠ)で5着したパーマー厩舎のコロピック Koropick が19対10の1番人気。同じ条件で9月に行われたエクリプス賞(GⅢ)の上位3頭も参戦してきましたが、このレースより英国馬の方が上という評価なのでしょう。
最低人気(28対1)のストップ・ザ・ウェイジス Stop The Wages が逃げ、コロピックは2番手の外を追走。先行していた3番人気(53対10)の英国馬(ハノン厩舎)ネイションズ・アレキサンダー Nations Alexander が1ハロンで先頭に立ちましたが、後方に待機した2頭が一気に脚を伸ばしての叩き合い。最後は最後方から伸びた2番人気(3対1)のサン・エキヴォーク Sans Equivoque が後方2番手を進んだ4番人気(56対10)のブース Boos を頭差抑えての鮮やかな差し切り勝ちでした。1馬身差でネイションズ・アレキサンダーは3着でしたが、人気のコロピックは勝負所で反応が見られず7着最下位に敗退。

勝ったサン・エキヴォークは、上記エクリプス賞に勝った牝馬で、これでメゾン=ラフィットの1200メートルG戦に2連勝。前回はキング・オブ・スペーズ King of Spades (この日は5着)、ファス Fas (今回は4着)と頭・頭の接戦でしたが、今回も頭差ながらフロック勝ちではないことを証明した形です。これで7戦4勝2着1回3着2回、ボルドーのデビューからドーヴィルのリステッド戦までは5戦連続で1000メートルを使ってきましたが、ここ2戦は共に1200メートルでの連勝。父はマイラーのストーミー・リヴァー Stormy River (ジャン・プラ賞勝馬。仏2000ギニー3着、ムーラン2着)で1マイルは使ってみなければ判りませんが、3歳は短距離路線と見るのが順当でしょうか。
管理するディディエ・ギルマン師はこのレース、2012年のペニーズ・ピクニック Penny’s Picnic に続いて2勝目。また騎乗したティエリー・ジャルネは1993年のシーニュ・ディヴァン Signe Divin 、2001年のキャプテン・リオ Captain Rio に続いて3度目の勝利。何れも11月末、シーズンの最後に行われていた時代の馬たちです。

 

 

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