セイタカアワダチソウ
秋、それも晩秋に目立つのがセイタカアワダチソウですね。正に今が真っ盛り。
日本全国どこにでもあるのかどうかは知りませんが、テレビの野外からの生中継などでもバッチリ映っているのをよく見かけます。
図鑑等によれば戦後急速に日本中に広がった帰化植物で、雑草の代表、帰化植物の典型のように言われています。北アメリカが原産。
最初は明治時代に観賞用に輸入されたのだという説もありますし、花が少なくなる季節の貴重な蜜源ということで養蜂業者が広めた、という話を聞くこともあります。
またセイタカアワダチソウは他の植物の生長を抑えるような物質を出して自分の勢力を拡大するという研究もありますし、その物質に自分自身も影響を受け、やがては衰退して行くという話も聞いたことがあります。実態はどうなんでしょうか。
一時期は花粉症の原因だと騒がれたこともありましたが、セイタカアワダチソウは本来は虫媒花なので、無関係であることが証明されています。
とんだ濡れ衣を着せられたもんですな。
東京では現在でも空地に目立つ植物ですが、一時期ほどの蔓延り方は影を潜めたような気がします。都心は開発し尽くされて繁茂する環境が減ってきた所為でしょうか。
それでも先日、車で豊洲の開発地域を通ったら、辺り一面セイタカアワダチソウの黄色い絨毯で埋め尽くされていましたっけ。まだまだ健在なり。
れっきとしたキク科、アキノキリンソウ属で、学名は Solidago altissima ソリダゴ・アルティッシマ。種名は「最も背が高い」の意味で、和名の「背高泡立草」と同じなのが面白いじゃありませんか。
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