ルリタテハ
先週末は法事で名古屋、明けて月曜日は掛かり付けの医者と検査の打ち合わせと、パソコンを開ける時間も意欲もありませんでした。
日課の散歩もお休み。今朝は今朝で雨模様、午後になって陽が差す頃合いを見て久し振りに午後の散歩と洒落込みます。
山王から馬込方面と歩を進めていると、帰路、西大井に差し掛かった時、思いもかけず蝶の影に出くわしました。
迷うことなくルリタテハ。晩秋の陽射しをタップリと翅に受け、越冬の準備に入るのでしょう。
日本に蝶の種類は数あれど、私が最も美しいと思う10種の中に入るのがこれ。その瑠璃色を滑空させる飛び方のカッコよさにいつもドキドキさせられます。
昔から都会でも普通に見られた蝶で、決して多くはないけれど、毎年何処かで出逢う強かな一種と言えましょう。
もちろん夏の高原で普通に出会うルリタテハですが、やはり晩秋と早春の都会で遭遇するものが最も懐かしさを感じさせてくれます。
ユリ科の植物を食し、恐らく都会では先日も取り上げたホトトギスで育つのでしょう。
学名は Kaniska canace カニスカ・カナケ。属名はインドの大王カニスカに因むもの。如何にも「カニスカ王」という感じがこの蝶にピッタリですね。
種名はギリシャ神話に登場するカナケーが由来。アイオロスとエナレテーの娘で、一説によれば兄弟との不倫で産まれた子を棄てようとして見つかり、自殺したという悲劇の主人公。
う~ん、命名者の発想は如何に。
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