マンデュロの呪い
大一番、いよいよ明日に迫りましたが、前日の土曜日にもパターン・レースがズラッと並んでいます。順番に挙げると、
GⅡ ショドネー賞 3歳 3000メートル
GⅠ ラ・フォレ賞 3歳上 1400メートル
GⅡ ロワイアリュー賞 3歳上牝 2500メートル
GⅡ ダニエル・ウィルデンシュタイン賞 3歳 1600メートル
GⅡ ドラー賞 3歳上 1950メートル
昔は夫々別の時期に行われていましたが、凱旋門賞を盛り上げる興行的(恐らく)目的から、アルク週間に集中させたんですね。ここ10年ほどのことじゃないかしら。新設されたものもあります。まぁ、前夜祭。
凱旋門賞で何とも残念なのは、マンデュロがトライアルを圧勝しながら、故障のため引退してしまったこと。(凱旋門賞まであと3週・参照)
この元ドイツ馬は、この時点で世界最強、無事なら1番人気だったでしょうね。
さて、
土曜日の呼び物はラ・フォレ賞です。スプリンターとマイラーの中間に位置する7ハロン。この距離でのGⅠは珍しいと言えるでしょう。
これ、大荒れになりました。100対1の馬が勝って、33対1の馬が2着、最低人気の馬同士で決まっちゃったんですから、日本風に言うと1000万円馬券かな。
勝ったのはトイルサム Toylsome 。この馬の馬主は、何とジョージ・フォン・ウルマン男爵。多分知ってる人は少ないと思いますが、マンデュロの馬主さんなんです。正に復讐戦か・・・。
このレースで1番人気に支持されていたのはタリク Tariq ですが、こちらは調教師がチャップル=ハイアムさん、騎手はデットーリですから、オーソライズド・チーム。5着敗退でした。縁起悪い~。
まだあります。
最初に行われたショドネー賞。これは1番人気のコースタル・パス Coastal Path が勝ちましたが、何と何と、調教師のアンドレ・ファーブルさん、1着から4着まで独占してしまいました。ファーブルさん、そう、マンデュロの調教師ですよね。これまた復讐戦か・・・。
デットーリくん、次のロワイヤリュー賞は1番人気のアンナ・パヴロヴァ Anna Pavlova を御して見事快勝、変なムードを吹き飛ばしてくれました。
ダニエル・ウィルデンシュタイン賞はスピリト・デル・ヴェント Spirito Del Vento 、ドラー賞はミュージカル・ウェイ Musical Way が勝っています。10月第1週のロンシャンで勝つ、ということは、馬主、調教師、騎手の誰にとっても名誉なこと。6月のロイヤル・アスコットに比べられる慶事でしょうねぇ。
ということで前日は「マンデュロの呪い」がロンシャンを席巻していました。今日はどんな結果になるか。
それにしても凱旋門賞、なんで日本ではナマ中継しないの? 去年はあんなに大騒ぎしたのに。競馬に限らず、日本のジャーナリズムってどこかピントがずれてるんですよねぇ。
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