ニューマーケット・ジュライ・ミーティング2日目
馬場状態が good to soft で行われたジュライ・ミーティングの2日目。2鞍のパターン・レースは共にGⅡです。
ジュライ・ステークス(GⅡ、2歳、6ハロン)は7頭立て。リチャード・ハノン厩舎のプロリフィック Prolific が、ロイヤル・アスコットのノーフォーク・ステークス3着という実績を買われて2対1の1番人気に推されましたが、3着に敗退。この馬にはやや重い馬場が響いたのかも知れません。
勝ったのは6対1に支持されたクラシック・ブレイド Classic Blade 。スタートから先頭に立っての逃げ切り勝ちでした。調教師はトム・ダスコム Tom Dascombe 、騎乗したのはリチャード・キングスコートくん。共に耳慣れない名前ですが、それもそのはず、二人にとって、これがパターン・レース初制覇だったそうです。
2着にはサイーフ Sayif が追い込みましたが、短頭差届かず。3着の本命プロリフィックは更に3馬身離されました。
プリンセス・オブ・ウェールズ・ステークス(GⅡ、3歳上、1マイル4ハロン)には当初11頭の登録がありましたが、レース直前で何と5頭が取消。結果6頭立てという寂しいレースになってしまいました。取り消しの理由等々は未確認ですが、予想以上に重くなった馬場のせいかもしれません。
2対1の1番人気に支持されたのは、去年のこのレースを制したパパル・ブル Papal Bull 。スタウト師は3頭を登録していましたが、結局はパパル・ブル1頭に絞ってきました。
しかし勝ったのは、ゴスデン厩舎でジミー・フォーチュン騎乗のルカルノ Lucarno 。逃げ切り勝ちでした。そう、去年のセントレジャーを制したクラシック馬です。2着パパル・ブルとは1馬身4分の1。3着には更に1馬身4分の3遅れてペタラ・ベイ Petara Bay という馬が入っています。
去年の凱旋門賞3着で、前走アスコット・ゴールド・カップ(5着)からクラシック距離に戻ってきたサガラ Sagara は5着、重得意で5日前にランカシャー・オークスを制したばかりのアンナ・パヴロヴァ Anna Pavlova はどん尻(6着)に終わっています。
ルカルノはセントレジャーに勝ったあと休養。今年はこれが3戦目とややスロー・スタートです。前走のサン=クルー大賞典は6着でした。
そもそも長距離馬ではないので、セントレジャーから回復するのに時間をかけた由。これから徐々に調子を上げてくるでしょう。差し当たっては、パパル・ブルと共にキング・ジョージに出走予定。
ゴスデン師によれば、ジャパン・カップも視野に入れているようで、日本の競馬ファンもルカルノの動向に注目しておいた方が良さそうですよ。
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