母を超えた娘

ドーヴィル競馬場と言えば夏のヴァカンス開催が有名ですが、もちろんそれ以外にも競馬は行われています。昨日は秋のドーヴィルで組まれている唯一のパターン・レースが行われました。レゼルヴォアール賞 Prix des Reservoirs (GⅢ、2歳牝、1600メートル)。
馬場は very soft と重い中、10頭が出走。新馬勝ちしたあとドーヴィルとメゾン=ラフィットの何れもリステッド戦で夫々2着したソー・イン・ラヴ So in Love が31対10の1番人気に支持されていました。アンドレ・ファーブル厩舎、マクシム・グィヨン騎乗も人気の要素でしょう。

そのソー・イン・ラヴがガッチリ抑えながら内ラチ沿いに逃げましたが、3番人気(5対1)のワイキカ Waikika が並び掛けると早くも一杯、ワイキカが後続を3馬身引き離して直線に入ります。これをケンザダルジャン Kenzadargent とステラー・パス Stellar Path が追い上げ、特に2番人気(9対2)を集めたステラー・パスの末脚が抜群で、残り50ヤードで抜けると、ケンザダルジャンに4分の3馬身差を付けて楽勝しました。半馬身差でワイキカが3着、ソー・イン・ラヴは5着に終わっています。

ザビエル・トーマス=デモールテ厩舎、グレゴリー・ブノア騎乗のステラー・パスは、これが今期7戦目という経験豊かな馬で、前走は牡馬相手にグラン・クリテリウム・ド・ボルドー(リステッド、1600メートル)に優勝、これが4勝目となります。
実は勝馬の母アメリカ・ノヴァ America Nova もグラン・クリテリウム・ド・ボルドー(2006年)に勝っており、前走の時点でステラー・パスは母の実績に並んでいました。今回のG戦勝利で母を超えたことになります。母は3歳時にはドイツ1000ギニー(6着)、サン・タラリ賞(6着)にも挑戦して結果は出ませんでしたが、果たして娘の来期はどうなるでしょうか。

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